日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
先月から、連載をお願いしているライターズの皆さんのプロフィールページを設けた。
そこには月替わりで私からの共通クエスチョンがあって、皆から答えをもらっている。
今月のお題は「好きだった給食のメニューは?」である。
これはもう、テッパン中のテッパンネタ。
年代や性別が違っても大抵、給食経験がある人が多いので、
「えー、そんなメニューなかった!」とか、
「これが美味しかった、まずかった」
「パッケージはこうだった」などで盛り上がる。
地域性も出るので、出身地話にもなったりして、そこそこ広がるし、平和。
が、しかし、今回ライターズたちに質問したところ意外な答えも複数あったのだ。
それはずばり、「記憶にない」という回答。
ある人は、給食経験が1年しかないから記憶にない。
ある人は、きっと家の料理が美味しかったから記憶にない。
ある人は、嫌いだったメニューなら思い出せるのだけど……。
などと返信が寄せられたのだ。
たしかに苦手なメニューは私にもあった。
パイナップル嫌いが確定したのは、小学校の給食で出たパイナップルがきっかけ。
キシキシ、チリチリして美味しくなかった。
時代も関係していそうだ。
「ハムとパインのワイン焼き」という謎メニューもあった。ハワイアンピザに今も気持ちが1㎜も動かないのはこの時の記憶からだ。
でも、「ハムとパインのワイン焼き」というメニュー名は、声に出すとなんだか気持ちよくて、好きではなかったのによく口(声)にしてきた。
私が好物だったのは、「ソフトめんミートソース」。
あまりひねりのない回答だが、このメニューが嫌いだったという人も回答者の中にはいた。
理由がまた驚きで、量が多くて食べきれなかったからだそう。
え!? まさかそんなことって! 量が多いだなんて思ったことなかった、私。ちーん。
なんでもそのメニューが嫌すぎて、学校をズル休みしたこともあったんだって。
いやはや、本当に十人十色だ。
多かったのは「揚げパン」という答え。
たしかに普段のパンはボソッとしていて(これも時代だと言われそう)、それに比べて揚げパンはスペシャルだった。
このメニューで私が真っ先に思い出すのは、揚げパンの時にモテる女の子がいたことだ。
手が砂糖だらけになって食べにくいから、お上品にティッシュを巻いて持ち手を作って食べれるようにする子が一定数いた。
だからティッシュを「はい」っと配っている子は一目置かれたというわけ。
柄が入っているティッシュを惜しみなく配ってくれる子は、「いいとこの子」認定が私の中でされていた。
ただ、柄入りティッシュにはお花の香りがついているものがあったりしたから、
「それってどうなの?」と思っていたこともある。
と、まあ、こんな風にいろいろ思い出す。
私は中学校はお弁当だったので、給食の思い出は6年間だけだ。
もう一つだけ、やけに鮮明に憶えているのは、
都内の高校に進学した時、
「出身中学の給食が栄養バランスなど総合的に評価され1位を獲った美味しい給食を出す学校だった」と聞いたことだ。
自己紹介の時だったか、それこそテッパンの給食ネタで盛り上がった時だったかは記憶していないが、
「はぁ~、東京の学校は違うなぁ~~」とやけに田舎コンプレックスに拍車がかかったことを憶えている。
あなたが好きだった給食のメニューは何?
そもそも記憶にある?
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