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その日の硝子にまつわる話をしよう

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

先日行ってきた義母の施設面会の帰りに寄ったのは、九十九里にあるSghr Cafe。
Sghrは菅原工芸硝子さんの名から来ている。
スガハラのガラスといえば、とびきりオシャレな雑貨店でも取り扱いがあるので、
ファンの方も多いのではないだろうか。
モダンで美しいガラス製品が多く、代表作の「デュオ」をスパイラルマーケットで初めて見たときには、ディスプレイ台の前でしばらくの間、眺めた記憶がある。

その本社・工場があるのが九十九里。
ここにガラス尽くしのカフェがあるのだ。

以前、仕事の取材先が近かった際に、2度ほど立ち寄ったことがあった。
ガラス尽くしのカフェでの最初は、お冷。お水がグラスに入っているのは、まぁ、普通。
でも、複数人で利用する場合は違う種類のグラスで出てくる。こういうの、いちいち嬉しいよね。

つづいて小さな、直径5㎝ほどのガラスの小皿の上で、圧縮された紙おしぼりに水をかけるデモンストレーションがある。これもガラスの小皿ありきという感じで、やたら楽しい。

そしてカプチーノを頼めば、こんなガラスのカップで出てくる。


ガラスのカップ&ソーサーは、これまでも利用したことはあるけれど、ハーブティーとか紅茶のイメージがあるから、カプチーノは新鮮。
持ち手のデザインがとてもいい。

食事をした時には、カトラリーケースもガラス製だった。
それなりの重量になるけれど、そこまでこだわっているんだとテンションがあがった。
もちろん、パスタもカレーなどのお食事もガラスの器で提供された。

この日は、閉店まで約1.5時間というタイミング。
でも、せっかくだからと運転を代わって、Cafeに向かい、入店することができた。
先客一組。日も暮れかけて辺りはとても静かだった。


私はスコーン、夫はベイクドチーズケーキをオーダー。
それぞれのスイーツを乗せているガラスの皿もまた素敵だ。
ちなみにこのSghr Cafeで使われている珈琲豆は、九十九里に焙煎所がある、あのThe Rising Sun Coffee。


スイーツをペロリと平らげて、店員さんに「早く帰ってくれないかなぁ~」とイライラされないタイミングで店を出た。
私も夫も、こういう時、図々しく長居は出来ないタイプ。そういう感覚って結構大事だよね。

この日は、義母の誕生日当日だった。
施設内の義母の部屋ではケーキは食べられなかったから、私たちが代わりに食べておいたのだ。
いや、それはアトヅケだけれど。

後付けといえば……この記事を書くために改めて菅原工芸硝子のコーポレートサイトを見たら、スガハラガラスの始まりは、
昭和7年、菅原一馬の個人営業により現東京都江東区亀戸4丁目においてガラス食器の製造に着手。
とあった。

たまたまだが、義母は昭和7年生まれ。この日で92歳になった。