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不揃いを愛するアンティーク煉瓦

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自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。

ここ最近一気に寒くなってきました。庭造りは、この11月から12月ぐらいの下準備が春に向けて大切です。
今の季節は近所の農園も草木をお求めのお客様でいっぱいです。

試行錯誤の末、庭のシンボルツリーや全体の輪郭が固まってきたのですが、我が家の庭づくりで絶対に欠かせないものがあります。それはアンティーク煉瓦です。
お洒落なお庭紹介を色々見ていると、このアンティーク煉瓦をとても上手に取り入れている例が多いのとずっと前から憧れていた、というシンプルな理由で、家でも取り入れてみることにしました。
今は玄関の石畳、庭の通路、芝生との仕切りなど、庭造りのあらゆる場所で、私たちを助けてくれる超優秀選手です。


とはいえ、アンティーク煉瓦も紆余曲折がありました。我が家は思いついたことを素人のまま実験しに行くので、紆余曲折が本当に多いんです。

夫が早速ホームセンターに行って、お求めやすいアンティーク煉瓦をたくさん買ってきました。
ただ買ってきた大量の煉瓦を見て、ちょっと違和感がありましたが、並べてみるとやっぱり違う……

理想は、イギリスやフランスの古いお庭なのですが、ホームセンターのものはほとんどが一色もしくは二色ぐらいで、形もしっかりしています。積み上げたり並べたりしてみると、綺麗に仕上がるのですが、イメージと違いました。アンティークというよりアンティーク風で人工的な感じもしました。

その後ホームセンターなどを探しまわってみたのですが、結局行きついたのはネットで買えるアンティーク煉瓦です。サイズも色も不揃いですが、そこに多彩な表情が出ている詰め合わせです。これだーと思って、ちょっと高かったのですが、大量に購入しました。

均一のサイズや色できれいに整えると、ビシッと清潔感が出るのですが、不揃いなものを並べていくと、仕切にも表情が出て手作りのあったかさやワクワク感を感じられます。
わが家の庭を見た方から、温かみがあるとよく言っていただけるのですが、このレンガの豊かな表情が出すナチュラルな感じが、それに貢献しています。庭造りも家づくりもそうなのですが、この不揃い感や、ナチュラル感、凸凹感というのがあると、表情や温かみ、個性が出てきます。

私たち夫婦はアンティーク家具が大好きなのですが、その理由のひとつは、それぞれが表情を持っていると感じるからです。このたくさんの表情が、不規則に上手に配置されていると、個性のあるお洒落さと温かさが出てきます。

ちなみに夫が花壇の拡大をするたびに煉瓦を買い足しています。在宅の多い夫がいつも受け取るのですが、この間、配達員さんに「またレンガですよー」と言われたようです。
「絶対にレンガさんとかあだ名つけられてるよ」って言ってます(笑)。

そんなエピソードが嬉しくて、時間をかけた庭作りがより大切な経験に思えるのです。
また最近煉瓦の価格が文字通り爆上がりして、最初に買った7、8年前に比べて2倍近くになっています。夫は「あー、円安と物価高を実感させられる」とぼやきながらも、結局この煉瓦以上のものが見つけられず買い続けています。


次回は我が家の庭を暗黒に陥れる宿敵との闘いについてお話しますね。

文・写真 柳澤とも子

らしく・おうちと整理研究所主催
整理収納アドバイザー2級認定講師兼インテリアコーディネーター
モノは捨てずに活かすをモットーに政治家や芸能人のご自宅の片づけをサポート。
一度見かけた収納用品は絶対に忘れないのが得意技。
著書の『SA!KO 新おかたづけメソッド : 「整理・収納」の常識を覆す』は、Amazon 住宅建築・家づくり部門で1位を獲得。
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