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ティーメイクとホットウォータージャグ

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暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。イノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。

吐く息が白くなり、街のきらめきにワクワクする季節、
皆さんはどんな風にお過ごしですか?

今日は、イギリスの紅茶にまつわるお話をしたいと思います。
イギリスでは、上手にティーメイクができるようになったらお嫁に行けるといわれているそう。
ティーメイクとは、お客様のおもてなしとして、テーブルで、飲む人の好みを聞きながらカップに注ぐこと。コミュニケーションのスキルも問われます。

このティーメイクを任されているのがティーマザーであり、ティーマスター。
ミルクの量や紅茶の濃さ、砂糖の量をお客様の好みに合わせて提供することで、お客様に喜んでいただく。例えば、子どもには薄い紅茶、年配者には渋めの紅茶など。
好みに合わせた細やかなこころ配りと、相手が喜んでくれるかを考えて提供するので、イギリスではティータイムに招待されるということは最高のディナーに匹敵するもてなしだと考えられているそうです。

ところで、皆さんはお湯だけ入ったポット(ホットウォータージャグ)が紅茶と共に出された経験はありませんか?
つい、日本茶や中国茶のように茶葉が入っているティーポットにお湯を足してしまいそうになりますが、実は、紅茶の場合はカップにお湯を足して調整するのが一般的。

紅茶は発酵しているため、緑茶のように二煎目や三煎目とお湯を足してしまうと、雑味がでてしまうのです。特にブロークン・オレンジ・ペコ(B・O・P)などの細かい茶葉は砕けやすく、茶葉の繊維質がカップに入り込んで美味しくありません。
時間が経つと冷めて濃くなってくる紅茶にお湯を足し、カップの中で好みの濃さに調整しながら、最後まで温かい紅茶を愉しむためのホットウォータージャグなのです。

ティーマザーやティーマスターはこのホットウォータージャグを使いこなしながらテーブルでティーメイク。ティーメイクして頂く場合でも、ホットウォータージャグが出されている時は、自分で微調整してOKですので、遠慮せず、自分好みの紅茶をたのしんでください。それが紅茶を頂く人の特権ですから。

紅茶はこのように自分好みに愉しめる自由な飲み物。同じポットの紅茶をそれぞれの好みで味わえるなんて、とても素敵なことだとおもいます。

人が集まることの多いこの時期、あなたも紅茶でおもてなししてみませんか?
ティーマザーやティーマスターになって、大切な人と心温まるひとときを過ごしてみてくださいね。

文・イノチカ

ライフイメージコンサルタント・ 整理収納アドバイザー・紅茶コーディネーター。
紅茶好き。でも、どんな暮らしをしたいのかを模索する中、理想の暮らしを手に入れるためのゆとりを創り出す整理収納と出会い、本当に好きなのは紅茶を愉しむ時間と空間だと気づく。私にとってTeatimeは小さなしあわせを感じ、人生の大切なことに気づかせてくれるゆとりの時間。今日も紅茶を片手にしあわせなひと時を過ごしている。