映画の中にはさまざまな人生や日常がある。さまざまな人生や日常の中には、整理収納の考え方が息づいている。
劇場公開される映画を、時折、整理収納目線を交えて紹介するシネマレビュー。
5月16日(金)から公開が決まった3作の短編映画をご紹介。
『はるうらら』、『forget-me-not』、『名前、呼んで欲しい』
手がけるのは、2023年にロングランを記録した映画『茶飲友達』や『ソワレ』の外山文治監督。
『茶飲友達』は、この<シネマミタイナ>でもオンライン感想シェア会を開くなど、度々取り上げた。今回は、2018年以来8年ぶりの短編作品集が「東京予報 映画監督外山文治短編作品集」として公開されることが先ごろ発表された。
まずは、公開を前に興味を持っていただくべく、3作のタイトルに迫りながら私なりにやわらかめに作品をPR。

『はるうらら』
春うららと聞くだけで穏やかなイメージがすぐに浮かぶ。
ポスターの背景には桜が咲いているし。
よく見ると『はるうらら』は、Haru&Uraraとある。そう、これは、春(はる)と麗(うらら)という女子中学生2人が主役の物語。

演じるのは、雑誌『ニコラ』や『セブンティーン』のモデルとしても大人気の星乃あんなさんと河村ここあさん。ひたすらに可愛い。今、それ以外の言葉を探している最中だけど、
可愛いって改めて思うといろいろな意味があっていい言葉だなぁ。
そしてキャストには、吉沢悠さんのお名前も!
穏やかな春のお話なのか否かは、作品を見てたしかめてください。

『forget-me-not』
このタイトルを聞いてすぐある歌を思い出す人がいたら、それは尾崎豊さんのファンかもしれない。『forget-me-not』の歌詞には ♪君が教えてくれた花の名前 としてforget-me-not=わすれな草が出てくる。
とことんセンチメンタルなストーリーだろうか。でもポスターやキャッチコピーを見ると、ガールズバーの女子達が痛客の葬儀に行く。とある。
どういうことか知りたいし、映画のタイトルの意味をきっと知りたくなる。
出演は、内海誠子さん、イトウハルヒさん、宇野愛海さんほか。

『foget-me-not』場面写真
『名前、呼んでほしい』
田中麗奈さんと遠藤雄弥さん共演の豪華短編映画。
互いに家庭がある二人の大人の恋……なのだろう。

タイトルからはせつなさが伝わってくるし、キャッチコピーには、“ママを辞めた日”とある。意味深。気づいたら大人になっていて、でも実感がなくて、ある日、自分たちより年下だった俳優さんが大人中の大人な役を演じているのを見て、そうか……と実感する、なんて経験がある人は少なくないだろう。
きっとこの作品を見てそう感じる人は多そうだ。名前、呼んでほしいと思う人もきっと。
逆に子ども世代の人たちは、この二人のなりゆきを見て何を思うのだろうか。

各作品のあらすじやキャストプロフィールは、いますぐコチラをチェック!
8年ぶりの短編作品集公開に向けて、クラウドファンディンググMOTION GALLERYにて本短編作品集の応援サポーターを募集している。
映画って観たいけど、劇場が遠かったり、上映期間にうまくタイミングが合わず見逃しがちという声をよく聞く。そんな方には、映画を応援しつつオンライン視聴権を手に入れておくのがおすすめだ。
3作品はすべて現代の東京の「かたすみのひかり」をコンセプトにしており、先⾏き不透明な時代において、この短編作品があなたにとって天気予報のような明⽇を⾒つめるお守りになればとの願いから、短編作品集を「東京予報」と名付けているそうだ。
現代の東京の「かたすみのひかり」は、私たちに何を見せ、何を感じさせるのか。
短編映画は普段、あまり馴染みがないという人が多いかもしれない。
3作品の中に、あなたの心をチクチクと刺すような、あなたの心をフワッと包むような、
気になる物語があるはず。
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