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ペアどころの騒ぎではないのだ

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

少し前にこんな記事を書いた。

ねぇ、なぜペアなの?日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。 いつも何気なく買っている2色のパプリカ。知らず知らずのうちにマイルール化していることって何?という話。...

パプリカは赤と黄色を大抵ペアで買ってしまうという話。
こういうのってほかにもいろいろありそうだよなぁと思っていたら、さっそく見つけた。
見つけたというより、自分の行動を振り返っただけだが。

取材の帰り、最寄り駅近くに、「だんごの輪島」を見つけ思わずみやげに購入した。
元プロボクサー 輪島功一さんが始めた団子屋さんだ。
世代的にボクシングをしている輪島さんは存じ上げず、
引退後、バラエティー番組に登場していたり、関根勤さんがよくやるモノマネで馴染みがあった。
元プロボクサーが団子屋。これがインパクトがあったのか、くっきりインプットされていた。

そんなわけだから、店を目の前にしたら、「よし、おみやげだ!」と、条件反射だった。
店前には私の前に2人が買い物をしていた。
きっと地元で人気なのだろう。

ペアで買ってしまうのは、草だんごとみたらしだんご。
私はあんこが好きなので、当然あんだんごが食べたくなる。
家族はどちらかといえばみたらし派。

なぜ二者択一にできないのか。それは
・比較的単価が安いこと
・食い意地が張っているせい

まさか「二本じゃカッコつかないよね……」みたいな見栄が発生しているのだろうか。
いや、食い意地の線が濃厚だ。
さらには、普段利用しない土地であることもプラスされた。
取材先……というのは、私に悪魔のささやきをしてくる。
いや、おいしく食べるから、結果的には天使のささやきでいいか。

買っただんごをリュックにしまって、意気揚々と帰宅の途についた。
このペア買いは、果たして一般的だろうか。家族の人数にもよりそうだ。

でも実を言えば、今日はペア買いではなかったことを告白しよう。
なんと「焼きだんご」も購入してしまったのだ。
だってショーケースをのぞいた時には、焼きだんごが真っ先に目に入ったのだもの。

「焼きだんご2本と、草だんご2本。
……と、みたらし2本」

やりすぎだよ、私。と思いながら、焼きだんごをやっぱりやめるとは言えなかった。
いや、言いたくなかった。

「いや」ばかり言っているが、しっかり味わって、
「だんごの輪島」の味を誰よりも上手に説明する自信はあるからさ。
ヘンな言い訳に自分が一番呆れている。