暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。イノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。
好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。
紅茶にまつわるあれこれを綴ります。
どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。
《Tea and・・・ 受験シーズンの心強い味方》
一月に入り、受験シーズン真っ只中ですね。
受験生もご家族も何はともあれ、元気に試験を受けられるように
体調管理は気になるところ。
長女が受験に挑んだ年は新型インフルエンザが大流行。
なぜこの寒い季節に受験なのか……と
当時は本気で憤ってました。
心配の種は尽きませんが、
まずはできることから。
睡眠時間をしっかり取って
バランスの良い食事と適度な運動
後は免疫力が上がるように
こころの持ちようも大切です。
ぜひ、休憩時間にはリラックスのために
紅茶を飲んでみてはいかがですか?
夜、カフェインで眠れない方は
カモミールなどリラックス効果のあるハーブティもおすすめです。
ただ、紅茶には強力な殺菌効果があるので、
今日は紅茶の効能についてお伝えいたします。
紅茶はもちろんお茶類に含まれている成分と言えばなんでしょう。
それは、カテキンです。
カテキンには抗菌・殺菌作用、抗毒作用、抗ウイルス作用、免疫力を高める作用があるとされています。
さらに紅茶にはもっと強力な殺菌力・抗菌力・抗酸化の働きを引き出す紅茶ポリフェノールというすごい成分が含まれていることがわかっており、酸化発酵の紅茶ならではの特徴でもあります。
細菌学者の島村忠勝先生の研究でもインフルエンザにも効果が認められたという実験結果が出ているそうで、紅茶は美味しいだけでなく私たちの健康にも役に立ってくれる
心強い存在ですね。
ただ、この紅茶の効果を引き出すために大事な注意点があります。
それは、紅茶を口に含んでから30分ほどしか効果が続かないということ。
たくさん飲んだからいいというわけではなく、
外からウイルスが入ってきて口やノドで増殖するのを抑える効果が実証されています。
紅茶を含むことで口の中をコーティング、殺菌・抗菌作用が働くということのようです。
私は外出するときには紅茶を水筒に入れて持ち歩き、
電車にのる前や人ごみに入る前などに一口紅茶を含むことを習慣にしています。
うがい薬と違い、紅茶は飲み物なので、吐き出さずにいいのもメリット。
喉も潤い、冬は身体も温まり一石二鳥です。
普段飲む紅茶を10倍くらいに薄めても効果があるようですので、
風邪予防だけを目的に使う場合は薄めてみてはいかがですか?
紅茶が苦手な方やカフェインが気になるという方、それから
紅茶が飲めない小さなお子様はぜひうがいで。
うがい薬ではないので、万が一間違って飲んでしまっても安心なのが紅茶です。
私は時々ポットに残った紅茶液を薄めてうがいをしたりしています。
紅茶はあくまでも飲み物。薬ではないのでその辺りはご理解願います。
ただ、このようなプラス効果もあるのは嬉しいですね!
お茶や紅茶の効能については現在も研究が続いています。
動脈硬化、高血圧、糖尿病にがん予防、老化防止や水虫退治、
虫歯予防に食中毒の予防、肥満防止など様々…。
歴史的に私たちの暮らしの中で効果を感じてきたことが、科学的にも証明されつつあるようです。
コロナウイルスにも効果があるのでは?…と秘かに思っている今日この頃。
これからいろいろわかってくるのが楽しみです!
あ、一つお伝えし忘れていましたが、私の大好きなミルクティーは殺菌・抗菌効果はないとのこと。
風邪予防にはぜひブラックティーでお試しくださいね。
(砂糖入りやレモンティーなどはOKです。)
紅茶を暮らしに取り入れて、この冬も元気で楽しい毎日をお過ごしください。
そろそろ紅茶のおかわりはいかがですか?
次回は チョコレートと紅茶についてお話ししようと思います。
≪参考文献:磯淵猛著「紅茶の世界」朝日新書≫