自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。
お盆休み終わりに日本列島を襲った台風、各地で大きな被害をもたらしましたね。
私の住んでいる埼玉東北部は、強い雨は降りましたが、幸運にも台風の影響をほぼ受けることがありませんでした。
今回は大きな台風が来るということで、お庭の台風対策を行いました。
まずは前回のコラムで触れたパーゴラのシェードを外しました。こういった事態を想定して一時的な取り外しはすぐに出来るように設置しています。今回も夫がものの3~4分で全て取り外し完了です。
私は、台風で大きめの花や茎が倒れないように花や大型のハーブを収穫しました。
昔は強風で木が折れたり、花がなぎ倒されたり、ということがあって悲しい思いを何度か経験してきたので……
改めて、今が見ごろの花や葉を切り出してデッキに並べてみると、想像以上の量でした。
花瓶が全然足りないので、ケトルや料理用具立ても一時的に花瓶代わりに使って、なんとか室内にすべて並べました。すると、今までにないぐらい部屋中が植物でいっぱいに。
特にフェンネルの香りがリビングを包んでくれるのがとても心地いいものでした。
台風という思いがけない出来事のおかげで、我が家の庭の花々の豊富さと魅力に改めて気づくとともに、植物に囲まれている幸せを実感することができました。
一方で、切り花にしてしまうと、2、3日で枯れてしまう物も多く、庭に根を張っているからこそ美しく長い期間幸せを与えてくれることも実感します。
枯れた花を見ながら改めて思ったのは、仕事もきちんと基礎を固めて、しっかりと根を張ることが大切だなということ。
嵐の前も後も、お庭はさまざまなことを教えてくれます。
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