私のおうち・大切なお庭 PR

本当に植えたかったのは

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自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。

やっと涼しくなり、庭造りに力が入る季節になってきました。
さて、庭先にウッドデッキを作って幸せの土台はできたのですが、肝心の庭は雑草しか生えないまさに死んだような土のまま。ちょっと掘ると粘土質の灰色の土ばかりだし、囲いもなく、本当にただの空き地。

デッキを作る前の庭。土はカッチカチ

この庭を理想の庭にするために、まず次のふたつに手をつけることにしました
① 塀を建てて、メリハリをつけよう
② どこから手をつけてよいかわからないので、造園業者を探そう

ひとつめの塀づくりはすんなりでした。
近所のホームセンターで、2階のベランダに屋根をつけてもらったついでに庭の周りに塀を作りました。ただ高い塀に囲まれた要塞みたいな庭では、デッキからの景色も灰色になりそうなので、膝上ぐらいの低い塀を建てました。
目隠しは、生け垣で作りたい、とイメージしていたので。

イメージを形にした現在の塀と生垣

順調だったのはここまで……
ふたつめの造園業者だったのですが、今までマンション住まいの私には誰が良いのか全くわかりません。
一方で住み始めて以降、造園業者さんが何社か飛び込み営業に来ます。ただ本当に誰が良いのか全然わからずでした。
そんな中、私のフィーリングにすごく合った造園業者さんがやってきました。
すごく熱くお庭を語ってくれて、話が盛り上がること、盛り上がること。これはもう運命だと思い、夫も「正直プロじゃないからよくわからないし、ここはビビッとくるものにかけよう!」と私の勢いと想いに同意してくれましたので、すぐに庭づくりをお願いしました。決して安くはないお支払いをしまして……
いやー、勢いで大切なことを決めてはいけません。そんな当たり前なことが見えなくなる、勢いって本当に怖いです。

最初のフィーリングはばっちりだったものの、詳細になってくると、私の描いていたお庭のシンボルツリーとか、植えたい木や花は、大きくなりすぎる、育てにくいなどで、ほかのものを植えることを強く勧められました。
ご提案にうーんと思う部分もありましたが、プロの意見は大切と思って、全部お任せしたのですが……

お勧めで植えた木が理想と違うんです……確かに放っておいても大丈夫で育てやすいものもありましたが、残念ながら大きくなっても自分にとって魅力がないことを数年後に改めて確信しました。
それに木を8本ほど植えたのですが、すぐに3本は枯れてしまったり、1本は台風であっさり倒れてしまったり……

植えてから、しばらく経過した後の植栽

枯れることは仕方ないのですが、遠方の業者さんだったのも良くなかったのか、植樹後半年の保証が切れたあたりから、電話でアドバイスはしてくれるものの見には来てくれません。枯れそうな木の様子を見てほしいとお願いの連絡をしてものらりくらりで、折り返しもなかなかかかって来ない……
結局2年経ったあたりで夫との話し合いの元、自分たちでお庭をやり直す決断に至りました。夫にいらない木を数本抜いてもらい、もともと植えたかった木や花を植え直しました。(弱っていたシンボルツリーは全然根が張っておらず、私でも簡単に抜けたのもショック……)

そうするとビックリで、庭にすごくハマる!!

植えたものの一例、デッキの前で豪快に枝を伸ばしているミモザです。これは自分で植え直して本当に良かった。春は黄色の花が本当に綺麗です。

本当に自分の理想をかなえるためには、勢い任せにしない、じっくり考えて自分の譲れない部分はきっちり守る、と当たり前のことを改めて痛感しました。

ただ外部にお願いしたことで、庭のイメージが自分の中でもはっきりさせることができた点は良かったと思っています。自分だけでスタートしたら、どうなっていたか想像もつきません。
それに、勧めていただいた赤砂利や入れ替えてくれた土、芝生や冬のイルミネーションの時季には一段と目立つモミの木などはとても気に入っています。イルミネーションは毎年夫が新しいものを試しています。光り過ぎて品がなかった年もあり、これも毎回挑戦です。

紆余曲折ありましたが、設置したら終わりになってしまったのが、庭造り初心者の我が家にはなかなか大変でした……長くお付き合いできる業者さん(=パートナー)を探すのって大事ですよね。
高いお金をお支払いしつつサポートされない思いもよくわかりましたので、自分はしっかりとお客様に向き合って良い仕事をしようと心に思った出来事でもありました。


次回は仕切りに通路に大活躍のアンティークレンガのお話をしたいと思います。

文・写真 柳澤とも子
らしく・おうちと整理研究所主催
整理収納アドバイザー2級認定講師兼インテリアコーディネーター
モノは捨てずに活かすをモットーに政治家や芸能人のご自宅の片づけをサポート。
一度見かけた収納用品は絶対に忘れないのが得意技。
著書の『SA!KO 新おかたづけメソッド : 「整理・収納」の常識を覆す』は、Amazon 住宅建築・家づくり部門で1位を獲得。
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