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沖縄でおきたこと④_沖縄そばとよもぎと

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

那覇2日目、ガンガラーの谷のガイドツアーを満喫した話が前回。

https://entameseiri.com/essay-347/

ガイドツアーで自然を満喫。うっすら汗もかいたかな。時刻は13時少し前。さあ、お腹がすいた!
地図で検索すると、レンタカーの店員さんが言っていたように、おしゃれなカフェがたくさんヒットする。

でもなー、一人で眺めのいいカフェで、洒落たオムライスとか食べたいか? といえば、否。
でもなー、ツウすぎるお店に行くと、自分以外は、皆、常連さんって感じで、暗黙のルールに乗り切れずおどおどしたりしちゃうよなー。

コミュニケーション大好きだけど、さほど一人が好きなわけでもない小市民な感じがこういう時に出るものだ。
私のことを知っている人は、意外と思うだろうか?

そんなわけで、むにょむにょ考えた上で目指したのは、沖縄そばのお店。
実は前日も、ソーキそばを食していたが、麺食いな私は毎日だって食べられる!

向かったのは南城市つきしろの「沖縄すばやぁ 垣花そば」


この店は、麺をふつうの麺か、よもぎ麺かを選べるとあった。
これがとにかく気になっていた。
初めての店が食券方式なら、左上が一番人気または店のイチ押し、らしい。
当然ながら私は左上の「垣花そば」を購入した。
食券をカウンターに出すと、「ふつう麺かよもぎ麺が選べます。ふつう麺なら麺大盛サービスできます」と言われたけれど、食い気味に「よもぎ麺で!」と答えた。

平日のランチのピークを過ぎていたこともあり、お店はゆったりとした時間が流れていて、ふらりと食べに来た旅行者にとっては居心地がいい。

奥には小さいお子さんがいる方などが利用しやすそうなお座敷があり、きっと地元の人がよく利用されているんだろうなぁという感じだった。
まもなく「垣花そば」が出来上がり、カウンターに取りに行く。
店の名がついたこのメニューはいわゆる全部のせ。


三枚肉、ソーキ、てびち、昆布、ゆし豆腐、かまぼこ。
そした、よもぎが練り込まれた麺。
左上の小ザルには生のヨモギ、紅ショウガもトッピング。
これはカウンターからセルフで取ることができる。


「茎は自分で外してください」みたいなことが書かれていた。
そりゃそうだろ! と心の中でツッコミを入れてしまったが、
やれ堅くて食べれないとクレームをつけたり、SNSに書き込んだりする人がいたのだろうか。

セルフの気楽さも相まって、たっぷり生のヨモギをちぎりながらスープに浮かべ、そばを堪能した。


菜ものを練り込んだ麺というのは、ご当地でいろいろあるけれど、しっかり味や香りがして、なおかつ美味しい! と思えるものってあまり出会えない気がする。
なんとか土地のものを生かすべく、商品化しているお土産は多いのだけれどね。

それはそうと、「垣花そば」のよもぎ麺は、私の好みだった。
色もそうだけど、クセがあるのにさっぱりしている感じがいい。

その後もゆるやかにお客さんが入ってきて、常連さんらしいおじいも来た。
「ごちそう様。美味しかったです。よもぎ麺が気になって食べに来ました」と声をかけた。
さわやかに「ありがとうございます!!」と店主。
こういう時、わざわざ来たよ感を軽く言葉に混ぜ込んでしまうのが、私の器の小さいところだ。いや、単におばちゃんっぽいだけか?

でも、どんなマーケティングより生の声の力ってあるよね……と思いたいのだ。
きっとお店をやったら、「甘い」と言われ、経営はうまく出来ないタイプ。

大満足で店を出て、南部エリアをドライブに出かけよう。時間はまだまだある。
ニライカナイ橋を通るとしよう!
そして次はどこをめざす?

(つづく)