気整楽の書 PR

Vol.19『晶瑩玲瓏』

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以前から、透明できらきらしたものが好きだ。サンキャッチャーのきらきらはもちろんのこと、昔の窓ガラスのゆがみというか、揺らぎのある感じも。それらを通した光がそのまま見えたり、反射や屈折して虹色になったり、きらきら輝いたりするのがいい。身近なところで言えば、グラスは手作り感のある少しぽってりしたものも、薄く繊細なものもいい。つい先日、仕事先で思いがけずバカラのグラスをいただいた。カットの綺麗なグラスで朝の明るい陽射しを通したきらめきも、夜のライトを通したきらめきも素敵で見ていて飽きない。

ガラスや透明なもの好きから言えば、保存容器も中身が見えている方が好ましい。感覚の違いはあれ、中身が見えない容器では、瞬間的にわからないから見える方が良い。初めから〇〇専用など入れるものが決まっていれば別だが、その時々でいろんな食材を入れる場合は見えている方がひと目でわかり、ラベルいらずなのがうれしい。家族がいる場合はなおのこと、みんながわかりやすい方がいい。

今までもボウル型でふたのあるタイプを調理器具としても保存容器としても使っていたが、時々足りなくなっていたのだ。(使いやすいちょうどよいサイズというのはだいたい決まっている。)

家にある主な保存容器はプラスチック製のものだったので食卓にはそのまま出しづらく、ひと手間かかる。さらに色やにおいがつく食品は入れにくいこともあり、実は言うほど活用されていなかった。

そんな理由もあり、思い切って買い替をすることに。プラスチック製は持ち運びや冷凍用に一部を残して、それ以外はガラス製のものに変更した。中身が見えて、重ねやすくて最高。ラップをつかう回数も減っていいことずくめだ。

晶瑩玲瓏(しょうえいれいろう)
透き通っていて、宝石のように美しいこと。
「晶瑩」は透き通っている様子。
「玲瓏」は宝石のように美しく輝く様子。

透明なものは曇りなく、きれいにしていたい。グラスも容器も、窓ガラスも、そして家の中もさっぱりと整理して春風の心地よいこの時期に澄み切った空気を感じられたら幸せ。そして、夜には美しいグラスで光を楽しみながら乾杯だ。さて、今夜は何を飲もうか。

書・文・松杏
子供の頃から文字を書くのが好き。小学生で習っていた書道を40歳過ぎて再開。文字の美しさ、墨の表現力に魅了されている。
書と整理収納の共通点は余白とバランス。

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