ホッピー★うめのヒューマン酒場日記 PR

貝をつまみに思い出す父の赤い琉球ガラス

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 酒場と人間をこよなく愛するホッピー★うめが、膨大なヒューマン酒場日記の中から厳選した1ページを毎月お届け。

こんにちは!

酒場と人間をこよなく愛するホッピー★うめです。
今回は、沖縄のゆいレール美栄橋駅から徒歩約7分程にある、美味しい貝が食べられるお店「貝鮮炭菜 はちろく」さん。地元民に人気があり、予約をしないと入れないこともあるというお店で、幼馴染が予約をしてくれていました! 心から感謝!

外観からもおしゃれな雰囲気が伝わってくるお店。扉を開けると優しい感じの店員さんが笑顔で出迎えてくれました。奥のお座敷に通され、ゆったりくつろげる空間で宴会スタート。いつ会っても話が尽きない幼馴染とは、座ってすぐに始まった会話に夢中で、注文を忘れるほど。お互いの「そういえば、飲み物注文したっけ?」という確認で、やっと一杯目を注文した私たちに対して、温かく接してくれる店員さんの笑顔に癒されました。


飲み物が到着した後、店員さんがおすすめの貝料理を教えてくれました。沖縄の海で獲れる珍しい貝や貴重な貝、時期的な貝など、親切丁寧な説明を聞いた上で、注文を決めました。3種の珍しい貝を選んだこと、どれもすごく美味しくて感動したこと、は覚えているものの、終始会話に夢中で、貝の名前や貝の具体的なお味は、残念ながら忘れてしまいました。人の記憶は、一時間もすれば半分は忘れてしまうと言われていますが、もちろん、その時どんな会話で盛り上がっていたのかも覚えていません。


ハイボール到着後、お通しにサラダ、貝の盛り合わせと続々登場。料理の盛り付け方や使われているお皿など、一品一品のメニューに対するお店のこだわりが感じられます。沖縄の食器類で、個人的に一番好きで気分が上がるのは、琉球ガラス。中でも、琉球ガラスの赤いグラスで泡盛ロックを飲むと、最高に幸せな気分に浸れます。

ふと思い出すと、私の父は、赤と青のグラスを使い分けて泡盛を飲んでいました。毎日の晩酌として日常使いは青いグラス、少しお値段が高い泡盛や希少なもの、人から頂いた泡盛など、特別感のある時は赤いグラスを使っていました。赤は、「他の色に比べて色を出すのが難しいから高級なんだ」と父から聞いたことがあるような、私の遠い記憶です。その印象が強かったのか、私にとっても赤いグラスは特別。

沖縄に帰ると、過去の思い出がいろいろ浮かんできます。時代的背景から、私が住んでいた頃には当たり前だったことがなくなったり、当時はなかった新しい生活スタイルが確立されていたり。個人で営んでいた天ぷら屋さんやポーポー屋さん、サーターアンダギーのお店など、子どもがふらっと立ち寄って、駄菓子のように気軽に手軽に買えるお店、私の実家近くにはなくなってしまいました。

幼馴染とは、きっと、こんな昔話を懐かしがりながら飲んでいたんだろうなぁ、なんて記憶が蘇ってきました。過去の笑い話や今の課題、将来のビジョンなど、何でも話せる相手がいるって、本当に幸せだなぁと、改めて、心からそう思った時間でした。

次回もどこかの酒場から、美味しい話をお届けします。

文・写真・ホッピー★うめ

東京在住、沖縄生まれ。
お酒を飲む陽気な大人と音楽に囲まれて育つ。
人間観察をしながら、美味しいお酒を飲む時間がなにより幸せ。
酒場で出会った人のお悩みや課題を聴いているうちに、酒場でのコーチングを始める。
酒場から笑顔と幸せがあふれることを願いながら、日本中を飲み歩いている。
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