日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
人生初の「SUMMER SONIC 2025」通称サマソニ参戦。
軽い熱中症からのフェス飯も経て、憩いの時間もとれてリラックスしたよ……が前回。

日暮れてきたマリンスタジアム。
大人気の4人組ガールズグループaespaのライブが終わったらしく、若い人たちを中心にスタジアムからたくさんの人が出てくる。売店に並ぶ人、移動する人、いろいろだ。
人の波が落ち着いたところで、私たちはスタジアムに入場した。
今朝はグラウンドでいろいろあったし楽しんだけれど、フィナーレはゆっくりスタンド席から観ることに決めていた。
今年のサマソニのヘッドライナーはアリシア・キーズ。彼女のアルバムはデビューの頃からかなり聴いてきた。いつかは生歌が聴きたいと思っていた海外アーティストの一人だ。
この時期に合わせて来日公演も開催したそうだが、ホールでピアノを弾きながら歌うイメージのアリシアが、スタジアムでどんな風に歌うのだろうと、夜風を浴びながら聴けたら最高! ラストはきっと花火があがるよね……などと予想して、最後までまるっと一日サマソニを満喫するぞと意気込んでいたのだ。
出来れば最後はお酒片手に楽しむなんてのがいいな……と思ったりもしたが、この後、帰宅することを考えると、そこはグッと我慢。
スタンド席はまだ余裕があるタイミングで、ステージ正面、なかなかいい席をキープできた。
前列に、お父さんと思春期バリバリって感じの娘さんが席を一つ空けて座っていた。
お父さんは娘さんにちょこちょこ話しかけるけれど、娘さんは終始塩対応。
ドラマで見るみたいなこんなわかりやすい図式あるんだなぁと、勝手にいろいろ妄想してしまった。
娘さんはずーっとスマホをいじっていたけど、始まる頃になったらお兄ちゃんが来たようで、間の席が埋まった。
そんなこんなをしているうちにアリシア・キーズが登場した。ステージの真ん中に一台のピアノ。そのピアノを奏でながら、ショーが始まった。
まずもって歌っている姿が美しい。神々しかった。
今年のヘッドライナーは過去の人という感じでやや弱い……みたいな嫌な表現を見かけたりもしたけれど、一声めで彼女が大トリを飾る意味はわかったし、音楽好きが集まるイベントにはジャンルを超えた喜びみたいなものが存在するわよね、と言わんばかりの歌いっぷりだった。
サプライズもあった。日本のフィメールラッパーの先頭をいくAwichが登場し、彼女とコラボしてきたその他のフィメールラッパーたちが続いて登場し、歌った。
そして何人かの後に登場したのが、AI。
彼女を歓迎するアリシアと、こんな夢みたいなことある? マジヤバイわ! みたいな表情で歌うAIちゃん、キュートだった。
アリシア・キーズの名曲に合わせ、スマホライトを点灯するシーンもあった。
スタンド席に白い小さな光が次々と増えていき揺れる感じはとてもピースフル。
ラストにかけて再びAIが登場し、「♪ハピネス」を歌う。君が笑えば……のアレね。
フェスに参加してみて改めて強く感じたのは、みんなが知っているヒット曲を持っていることってほんとにほんとに強いんだなってこと。
「♪ハピネス」からのアリシアの「♪No One」これを交互に歌う。マッシュアップというやつね。こんなの大好きすぎるよ。R&B好きにはとことん嬉しい演出だった。
ちなみに前日の、大阪サマソニのアリシアのステージには、ちゃんみながサプライズ出演したそうで、うーん、それもカッコイイね。

そしてラストはもちろん、マリンスタジアムに打ち上がるフィナーレの花火!!
個人的に花火大会などにせっせと足を運ぶタイプではないので、今年初花火。今年どころか……って感じでもある。
でもあの近さで、このライブで、この一日で見る&聞く花火は最高だった。
こうして私の初めての夏フェス、初めてのサマソニは終わった。
海浜幕張駅まで歩き、そこから幕張本郷駅行のバスに乗り、帰宅まではとてもスムーズ。
あぁ、家が近いって素敵。
さて、この疲れはどれほど体にこたえたかといえば、意外と大丈夫だった。
すぐ手のひらがジンジンする日が続いたのは、少し熱中症気味だったのかな。
まぁ。翌日からも暑さは続いたしね。
いくつになっても初めての体験はいいもんだ。
もちろん迷惑はかけちゃいけない、すみません。
正真正銘、2025年の夏のいわゆるレジャーはこれだけだったけど、7本も体験記が書けたのだから、うん、大満足!
(おわり)
