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カフェでくつろぐみたいなやわらかい時間「目黒さくら文化協会_カフェテインメント・桜」

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気になるプロダクトやプロジェクトをエンタメ性や整理収納の考え方に寄り添いながら紹介し、読者の「キニナル」を刺激します。

5月31日、東京倶楽部 目黒店にて開催された「目黒さくら文化協会」カフェテインメント・桜 をレポート。

「目黒さくら文化協会」は、目黒のさくらを、アートや音楽などのエンターテインメント、グルメやファッションなど文化的に活用し、地域の活性化を図ることを目的に2023年に設立された。以来、さくらを愛でるためだけのものでなく、文化的・歴史的資源として活用することで、保護や育成に貢献する活動を続けている。

昨年の「アートテインメント・桜」につづき、今年は「カフェテインメント・桜」と題して、朗読とミニコンサートの構成で、1日2回のステージが行われた。

LOVEがたくさん咲いた「目黒さくら文化協会_アートテインメント・桜」気になるプロダクトやプロジェクトをエンタメ性や整理収納の考え方に寄り添いながら紹介し、読者の「キニナル」を刺激します。 目黒さくら文化協会設立に合わせて開催された展示&ステージの様子をレポートします。...

5月最後の日は、あいにくの雨模様。都心の気温も平均を10度近く下回った。
それでも土曜日の目黒駅は、人が多く活気に満ちている。
そしてこの日の比ではなかったのが、東京に桜が咲いた4月の頃だ。インバウンド景気もあり、外国からはこの時期の桜を目当てに多くの観光客が訪れたことは記憶に新しい。
そんなことを思い出しながら、会場の東京倶楽部 目黒店に着くと、開演前のフロアーではドリンクの提供を待つ人の列があった。

今回のイベントは入場無料のワンドリンク付き。来場者は事前応募による抽選で当選したラッキーな方たちだ。

開演時間を迎え、小さなステージに、桜をイメージするやさしいピンク色の衣装に身を包んだ宝塚OGの、宇月 颯さん、芽吹幸奈さん、鳳 真由さんが登場。
鳳さんのやわらかな誘いとともに、朗読 目黒さくら物語「お好きな席へ、どうぞ」が始まった。
登場人物は、カフェのオーナー(宇月 颯)とカフェを訪れる老婦人(芽吹幸奈)。
目黒の桜並木を2階からのぞむカフェで、オーナーと老婦人の心温まる会話が繰り広げられる。
2階へ上がってくるのが難しければ、いつでも声をかけてくださいと呼びかける優しさや、老婦人が自然に身の上話ができるゆるやかであたたかい会話のやりとり。
ふたたびカフェを訪れた時の、「おかえりなさい」みたいな安らげる言葉と笑顔。

声からイメージできる感情のキャッチボール。
セリフから思い浮かべる登場人物たちの目に映っているであろう桜並木や桜のアート。
観客が自由に想像できるのは、朗読劇だからこそだ。
加えて、私たちの記憶にある目黒のさくらの美しさも、それを助けてくれる。

脚本は、目黒さくら文化協会会長の住川信子さん。
ご自身が長年目にしてきたであろう、目黒の桜並木の美しさと
その時期に見られるピースフルな光景の描写に、協会設立の思いが重なる。
物語は桜の花びらがふわりと地面に落ちるようなやさしいタッチで静かに終わり、
会場はあたたかい拍手に包まれた。

朗読の後は、リラックスしながら楽しく桜を学ぶ、「さくらクイズ」を鳳 真由さんの進行で。
桜の樹齢や桜の品種など、桜にまつわる知識をクイズ形式で楽しむ企画で、
宇月さんと芽吹さんも一緒にクイズに参加した。2回公演だったため、実は2回目のコーナーでは答えを知りつつ、観客を惑わす回答を仕掛けたと、宇月さんが茶目っ気たっぷりに告白。客席からも思わず笑顔がこぼれた。

続いて行われたミニコンサートでは、
鳳 真由さんによる、コブクロの「蕾」。
芽吹幸奈さんによる、荒井由美(松任谷由実)の「やさしさに包まれたなら」。
宇月 颯さんは、レミオロメンの「Sakura」を歌唱。
ラストは、芽吹幸奈さんの作詞・作曲によるオリジナル曲「vert」を、3人の美しいハーモニーで披露した。
観客はさくらの美しさや儚さに思いを馳せつつ、美声に酔いしれた。

外の雨を忘れる、やさしい時間に包まれた約1時間。
出入口に置かれた募金箱には、この時間と空間を満喫した観客たちのやさしい気持ちが集まった。
金額は、目黒区の「目黒サクラ基金」に寄付され、桜の保護や育成、環境保全に役立てられる。

ラストに設けられた撮影タイム左から芽吹幸奈さん、宇月颯さん、鳳真由さん

 

「目黒さくら文化協会」カフェテインメント・桜

開催/2025年5月31日(土)
会場/東京倶楽部 目黒店

目黒さくら文化協会公式サイト

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