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書き表したいと気づいた夜

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

まだ観たことのない作・演出の作品を観るにはきっかけがいる。
観なかったことには理由がある場合とない場合があって、
そのほとんどは、たまたま機会がなかっただけということがほとんどだ。
きっかけをくれるのは、人からのお誘い。
だから、そのきっかけとタイミングが合った時は、新しい扉が開く時。

友人に急遽誘ってもらい、KAAT×城山羊の会『温暖化の秋』を観た。
城山羊の会は人気の演劇・プロデュースユニットで、今作には
次の次の朝ドラ主演が決まった趣里さんと、シソンヌじろうさんが出演している。

ああ、面白かったなぁ。

作品自体のレビューはこんな感じ

このレビューの初めにも書いたのだが、2020年の3月から私の観劇レビューはパッタリと更新がなくなった。いや、なんだか月に1本くらいあげていた程度だ。
理由は明白だ。2020年3月。そう、世界が、世間がコロナウィルスで止まったタイミングからだ。

その後、少しずつ世の中が動きだし、大きな打撃を受けたエンタメ関連、客足が遠のいた劇場へ、全く行かなくなったかといえばそんなことはなく、むしろ自分にはエンタメは必要なのだと、感染対策は万全に、ルールは守りつつ、劇場には足を運んでいた。

けれど観劇レビューは一向に書けなかったのだ。
書けなかったではなく、書かなかったという方が正確なのかもしれない。

記憶なんて曖昧で、驚くスピードで枯れてしまうことを知っているのに、
書き残さなかったことを、こういう仕事をしているのに書いておかなかったことを
今になって後悔している。

それほど知らぬうちにコロナ禍の心理的影響は私にも何かを及ぼしていたのだとも思えるけれど。
それにしたって、手帳の端にメモ程度でもしておけばよかったのだ。

昨日、城山羊の会観劇に誘ってくれた友人との帰り道、
それぞれが夢中になって舞台を観始めていた頃の話をした。
感想を事細かに書いたり、半券をしっかりファイリングしていたりしたエピソードを
互いに話して、きらきらした気持ちを取り戻せた気がしている。

まあ、これからも、あえて書かない(書けない)作品も、あるにはあるだろうけど、
やっぱり書き残していこう。書き残す、いや書き表したい。

※写真はアスパラの干し貝柱あんかけ。観劇後に青島ビールとともにつまみながら、ああだこうだと話せた時間もまた良かったなぁ。