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山梨まったなし⑦_いつだって、いくつだって宝探しは楽しい

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

高校生からのつきあいの友人との山梨旅を短期集中連載。世界の天然石が展示されている博物館の併設ショップで富士山バッグが大人気だったという話が前回。

山梨まったなし⑥_バッグ持参、バッグ自慢日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。 友人との1泊2日の山梨旅の様子を短期集中連載。その⑥は採石の蔵でのショップ店員さんとの楽しい会話の数々と持参したバッグの話。...

宝石の街、山梨にある採石の蔵の博物館とショップを出て、私たちはお楽しみの「大人の宝探し」が出来る隣の建物に移動した。

大人のペアコースを申し込み、会計を済ませてから案内された部屋には、テーブルの上に大きなシルバーボウルが並んでいた。
シルバーボウルの前に座ると、慣れた店員さんがフレンドリーに手順を説明してくれる。

まずは、目玉の天然石、「スイスブルートパーズ」の中から好きな形を1点ずつ選ぶ。
私は小さな楕円形、友人は円型の一粒を選ぶ。

一粒を選ぶと店員さんは、カラフルで細かいゴムチップが並々入っている目の前のシルバーボウルに、 その一粒を埋め込んだ。

ここに入れるよ。よーく見ててね」そう言ってダイブさせ、宝は埋められた。
さあ、ここから30分、めの前のシルバーボウルの中から、スプーンとピンセットだけを使ってひたすらに天然石を探し出せ! これがこのコースの内容だ。
目の前のシルバーボウルには埋めたスイスブルートパーズの他にも、中には天然石がたくさん入っていて、それは取った分だけ持ち帰れるのだそうだ。

こうなれば、あとはひたすら、黙々と……ということになる。
店員さんは、「まずはさっき埋めたブルーの石を探してね」と伝言を残し、その場をすっと離れた。
透明の水晶がたくさん出てくる。ひとつずつには小さな穴が空いているから、つなげてアクセサリーにできそうだ。
ガラスの器に入れてそのまま飾ってもいいな。
コロンとした水晶などの天然石を見つけるたびに、ゴムチップの上に置いたトレーに、スプーンとピンセットを使って採石していく。

はじめのうちはこんな風に採ったものを並べていた。
どうにも整列させるのが好きなタイプである。

実は、スイスブルートパーズがすぐには見つからず、それまでは相当焦りを感じ、無口だった。写真に収める余裕もなかった。
でもなんとか見つかって、ホッとした後は、自然と声も出る。
緑好きとしては、翡翠のようなきれいな緑色の石を見つけるとわかりやすくテンションがあがった。

カニを食べる時は無口になる、そんなシーンを思い出した。
斜め向かいの席で採石する友人は私以上に黙々と採石している。

途中、大きなスプーンで何度かゴムチップの山をかきわけた時は、ちょっと大鍋の中の料理をかき回すシェフのような気持ちになった。
そうして私が30分で採石したのは以下の石たち。
なかなかの量だよ! と互いの戦利品を見せあったら、友人が採石した量とは比較にならなかった。
写真、上が友人、下が私だ。
アクセサリー作りをしている友人にとっては、これはちょっとした仕入れの時間だった。
互いにしっかり満足して、目玉のスイスブルートパーズはネックレスに加工してもらい、自分たちのためのお土産、旅の記念として持ち帰ることが出来たので大満足。

ちなみに、この宝探し、子どむ向けには、手掴みで大きなBOXの中から石を探す「わんぱく宝石探し」なるコースもある。
石は男女問わず人気があるようで、お子さんのアクティビティとしても楽しそう。

根を詰めて宝探しを楽しんだ私たちはすっかりお腹がペコペコだ。
次の目的地へ移動すべく、駅へ向かった。
(つづく)