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大阪ひとり居酒屋めし

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

私用で大阪に1泊2日した。昼間は知人とお好み焼き……を食べ損ね、代わりに沖縄料理を食べた。大正駅周辺はリトル・オキナワと呼ばれるほど、沖縄料理店が集中してあって、知人が知っていたその中のお店でわいわいとお酒なしで堪能した。
ソーキそばを食べながら「あー、12月の沖縄のことまだ書いてないや」などと思いながら。

さて、その日の宿泊は大阪・阿波座駅近くのビジネスホテルだった。
時刻は20時を回ったところ。夕食を食べる約束は誰ともしていなかったが、ホテルでコンビニ飯はなんだか嫌だなぁと思い、居酒屋を検索。
一人で居酒屋飯……は、このWebマガジンの連載、「ホッピー★うめのヒューマン酒場日記」のおかげで抵抗がなかった。
で、駅とホテルの間、約1分の間にあった居酒屋さんがなんだかいい感じそうだったので、チェックイン後、その店にいくことにした。

そうだ、今月は連載はお休みなので、ちょっと真似させてもらって美味しく食べたものを紹介しちゃおう。
あ、ちなみに特にヒューマンな交流はなくひたすら黙々と飲み食いしたので、ただの記録です(笑)。

その居酒屋さんが良さそうだなぁと思ったのは、表に自転車がまあまあ停まっていたこと。
自転車で来られる範囲の人が飲みに来てるってことは、地元愛され系&きっとリーズナブルなのだろうと考えたわけ。

一人が気楽なのは、人気がありそうなお店でも、一人ならカウンターとかで入れちゃう可能性が高いことよね。しかも、日曜日だったからスタート早めで第一陣が引いた後のちょうどいいタイミングだったので、すぐに通してもらえた。出入口に一番近いカウンター席だったのもよそ者としてはちょうど良かったなぁ。

メニューを見たらお腹がぐぅーと鳴った。
そして、まずはビールと今日のお刺身の中からマダイをセレクト。
海鮮居酒屋と書かれていたので、きっとお刺身美味しいに違いない。
複数人だったら、刺身の盛り合わせにするだろうけど、一人なら一種で選ぶ。これもまたなんかいいな。
そしてすぐに出てきたマダイのお刺身、大正解!!


こうやって幸先がいいと、あとは躊躇なく注文して、届いて、食べる飲む。


次に出てきたのは、天ぷら。こちらも盛り合わせじゃなくて、食べたい種類を絞ってオーダーした。
私が注文したのは、ごぼう、紅ショウガ、穴子。


本当はほかにも気になる具があったけれど、3種にとどめた私、大人だわ。


そして、早々に注文して、しばらくしてから届いたのがイカ焼き。
告白しよう。私は、パッと見た「屋台風イカ焼」の文字を見て、躊躇なく頼んでいたのだ。
でも頭の中に浮かんでいたのは、イカの姿焼きだった。
届いたお皿をみて、「あーそうか、そうだ! そうじゃん、そりゃそう!! え、待って、結果的にいい、すごくいい!!」
と心の中でつぶやいた。

屋台ではイカの姿焼きって売ってたりするから、そのイメージだったけど、イカ焼きって大阪名物でもあるよね。しかも私、昼間、お好み焼きを食べ損ねていたんだもん。
で、沖縄料理屋さんでは「ヒラヤーチー」はあえて注文しなかったんだもん。

と、ただただ一人で、よし、よしっとカウンターテーブルの下でガッツポーズ。

もう一品、注文したのは「鉄火巻」。お寿司もいろいろあったけれど、これくらいがちょうどいい塩梅だ。

さて、ここでちょっと野菜が欲しくなった。生野菜はさっきのマダイの下のツマしか食べていない。サラダは多いし、枝豆って感じじゃない。スライストマトか?

追加で緑茶ハイ(薄め)を注文した後に、店員さんに聞いてみた。
「スライストマトって、トマト1個分って感じですか?」
生野菜を食べたい感じだけど、トマト1個は多い。スライスなら2枚くらい食べたいだけなのだもの。
答えはその通り、1個分だそうだ。
そんなわけで、「じゃあいいでーす!」となんかのCMみたいに軽く言って、残りの料理と緑茶ハイとガリをちびちび飲みながら食べた。


時間にして1時間くらいだったろうか。
提供が早かったのと、私が一人黙々と早食いだったことで、とにかくあっという間に
夕飯代わりの一人居酒屋を満喫して、店を出た。

何がいいってホテルまで1分とかからない。
翌朝、会社に向かう人たちが駅に向かって足早に歩く中、お店の外観をパシャリと1枚だけ撮って、地下鉄の階段を下りた。
大人歴のずいぶん長い私が「大人になったなー」なんてバカなことを思いながら。