日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
寒い季節は好き? 私は大の苦手だ。
内臓は鋼のように頑丈だが、毎年寒い時季になると寒暖差で皮膚がかゆくなることが多いのが悩み。
何を調べてみても、自律神経の乱れとか、運動不足と書かれていて、心当たりがありすぎる。足首の周辺がすぐに冷たくなるし、お風呂であったまるとかゆくなる。
今週になって特にひどく、足(脛)だけでなく、両腕にもポツポツと赤みが広がって困りものだ。
ボディクリームもせっせと使っていたけれど、どうやらこれでは収まらない。
ドラッグストアに行って、然るべきかゆみ止めクリームを購入することにした。
それらしき棚の近くに行ってサッと眺めてから、すぐ近くにいるスタッフさんに「薬剤師の方はいらっしゃいますか?」と訊ねた。
その店には薬剤師は常駐していないとのこと。でもすぐに
「でもここにある薬や商品については一通りご説明できます」と返事がきた。
なんと頼もしい。
そこで私は、自身の症状を訴え、ボディクリームなどでケアはしてきたが、いよいよかゆみがひどくなってきたので……と薬を買いにきた理由を告げた。
聞き終わるやいなや「痒いのつらいですよねー」とスタッフさん。
いきなり寄りそう言葉をもらって、一気に安心してしまった。
その後は、もう少し具体的な症状を説明すると、「了解」を意味する笑顔で!?
棚前を少し移動する。
その日は朝から冷えていたので、上下共にがっつり着込んでいた私、袖をめくって患部を見せるなどもしなかった。
たくさんある医薬品の中から、そのドラッグストアのプライベートブランドのクリームをおすすめされた。
「ベタベタする感じが苦手な方はローションタイプがありますが、もし特に嫌ではなければクリームをおすすめします」
文字で書くと冷静な感じが出てしまうが、実際には「ここだけの話~、私的には~」がうっすらつくようなイメージの程よいフレンド感でそう流れるように説明してくれる。
もうひたすらに「ファシリテイト力高っ!」と思ってしまったのは、
私がインタビュアーだからだろうか、整理収納アドバイザーだからだろうか。
いや、おばちゃんだからだろうか。
ポイントはこうだ。
・特にこちらからはメーカーや商品名を指定していない
・薬剤師がいるかと訊ねるほど困っている症状をもっている
・ボディクリームなどで自分なりにお手入れはしていた
これらの要素を踏まえて、
・指定がなければプライベートブランドをおすすめしやすい(しかもリーズナブル)
・ある程度の即効性が期待できるものが必要
・ボディクリームを使っている=クリームタイプに苦手感はないのではないか
などを導き出したのだろう。
すっかり心が軽くなっていた私は、
「普段からクリームタイプのものを使っているので、うん、おすすめのクリームタイプにします!」と即決した。
スタッフさんはここで終わりにしなかった。
「使っていただいて、赤みやかゆみが引いたら普段使いのボディクリームに戻していただいて、また少し痒くなったりしたらこちらを塗るようにしてみてください」と付け足してアドバイスしてくれたのだ。
不思議なものでそういわれると、まずはしっかりこちらを使って、よくなれば……と
前向きになれた。
いや、言われなかったら後ろ向きだったというわけではないけれど。
こうして私は無事に皮膚のかゆみ対策のクリームを購入し、帰宅した。
さっそく使ってみると、塗った瞬間すーっとかゆみが引いた気がして、単純すぎてごめんなさい。
寒い日はしばらく続くし、運動不足もすぐに解消させる自信がないし、
皮膚のかゆみの悩みはもう少し続くかもしれない。
けれど、とあるドラッグストアのとあるスタッフさんの言動にファシリテイト力を見た私は、出費をよそにそれだけでちょっと得した気分になれてしまった。
今月の柑橘の「伊予柑」が届いてほっこりが倍増。
寒いのはやっぱり苦手だけれど。

