日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
雪の予報を気にしながら、レンタカーで出かけた日。
ガソリンスタンドで借りるレンタカーのスタッドレスタイヤは、たぶん新しくて
走り始めると「うーんスタッドレスってるねぇ~」と感じた。
いや、そんな言い方はない。
つまりグリップがしっかり効いているということ。
心配していたものの、日中はずっと雨。
それでもあまり天気が悪くならないうちに帰宅すべしと、帰路についた。
高速に乗った途端、雨は雪に変わった。
雪はフロントガラスに打ち付けてくる。
それはVR眼鏡をかけて見る映像みたいで、ちょっと神秘的。
でもそれ以上に恐怖を感じた。
矢が飛んでくるみたいな感じだろうか。
ふと思う。向かってくるように感じるのは、自分が向かっているから。
全てがフロントガラスに集中しているように感じるのは、
こちらが前方に集中しているから。
これが自分軸ってやつだろうか。
制限速度を守って、一定の速さで進む3~40分。
なんとなく人生を感じた時間だった。