理由あって週イチ義母宅 PR

海老でヒットを飛ばす

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理由あって週イチ義母宅に通っている。
これは、主にその週イチに起こる、今や時空を自由に行き来する義母とその家族の、
ちょっとしたホントの話だ。

義母は海老がとても好きだ。
天丼の海老を尻尾までチューチューとしっかり堪能する。
昔から海老好きだったかを息子に聞いてみたが、特にそのイメージはないそうだ。

お盆やお彼岸に墓参した帰りによく回転寿司に行っていた頃は、たしかに蒸し海老を好んで頼んでいた。
ちなみに生ものは好まず、ぼたん海老や甘エビには目もくれなかった。
回転寿司と言えば、まだまだ元気だった頃、平日の昼間に訪れた時のことだ。
その店は、平日のランチはあら汁が無料になる。

寿司に行こうという割には、生ものを食べない義母は、あら汁を美味しい美味しいと言って飲んだ。
もちろん私も大好きだ。
蒸し海老、いなり、かっぱ巻きなど、超リーズナブルなメニューを選ぶ義母を前にして、
結婚当初は、好きな貝類などが一切頼めないストレスもあったっけ。
まさか生ものが苦手だとは思っていなかったので、「高いものは頼んではいけないのか、だったら寿司に行こうなんて言わないでよ」とか思っていたものだ。

お察しの通り、そんな遠慮の塊期間はあっという間に過ぎ去って現在に至る。
さて、あら汁を美味しく楽しんだ義母は、食事を終えて退店するときにお店中に響き渡る声で、
「この店はあのみそ汁が一番美味しいね!」と言った。
お、お義母さん、それは無料なんですよ。
いや、褒めているにはいるんですけどね。
せめて「海老が美味しかったね!」と言ってくれればよかったのでは?
まあ、そんなこともあった。

そんなわけで、理由はわからないが海老好きの義母のために、
作り置きおかずの中に海老を使うと、わかりやすくその他の煮ものなどより減りが早い。
気に入って食べてもらえるのはうれしいから、
メニューに加えることも多い。

今日も作った。そして、いつものようにラベル用にマスキングテープに料理名を書いてもらう。
日付を入れて、「海老の中華うま煮」と書いて!とオーダーした。
「えびの中かうま2」!!!

ありがとう、お義母さん、久々のヒットだよ!
海老だけ食べずに、エリンギもインゲンも食べてね。