自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。
冬の終わりの3月。ミモザの花が満開の中、ついに初雪が降りました。
埼玉北部では、関東地方で「雨が雪に変わる可能性がある」と予報される場合、ほとんどの場合雪になります。
今回もTV中継で都内に雨がちらついている頃に雪が降っていました。
毎年ではないのですが、3月に入ると一度グンと寒くなって雪が降るときがあります。
雪が積もると私達家族は慌ただしくなります。
末の娘は中学生になりましたが、雪が好きで、庭に積もった雪を転がして早速雪だるまを作っていました。近所の小学生が「雪だるまだ、すげー」と騒いでいたようでして、娘もご満悦です。
一方で夫は雪をとても嫌がっています。関東の雪は水分を多く含んだずっしりした雪が降るので重みがあります。これが常緑樹の枝に積もると、たまに枝が折れてしまいます。
昨年は夜間に深めに雪が降ったため、ミモザの立派な枝が折れたり、ティートリーの枝も折れてしまいました。
昨年同様に常緑樹のミモザとティートリーの枝が雪を受け止めて大きくしなっていたため、夫はちょくちょく雪を払いに庭に出ていました。
庭の雪景色の写真が足跡だらけなのはそのせいです……
私はと言うと、貴重な庭の雪景色を楽しむ傍らで、仕事の移動手段が電車なため
交通機関の情報が気になりソワソワと落ち着かない思いもしています。
ただこの時期の雪は、溶けた後に急に気温が上がってくることも多く、降雪後はやはり暖かさが出てきました。
そうなると、庭にも春が訪れ、まずはクリスマスローズが花を咲かせ始めます。
今年も雪が溶けると、早いものは既に満開の花を咲かせ、他のクリスマスローズも花が地面からグングンと伸び出します。
夫がクリスマスローズが大好きで、日当たりの悪い色々なところに植えていますが、苗から育てて満開の花と言えるぐらいの量と大きさになるのは3年ぐらいかかると言っています。すでに満開になっているクリスマスローズはやや高級品種で3年目になります。花付きもとても良く、長期間咲き続けます。
日当たりの悪いところで成長して長期間花も葉も持つので、庭の陰になる場所でのクリスマスローズはおススメです。コツは初年度に花が咲かなくてもあきらめずに待つことです。
日陰でも時間をかけて成長する、花が咲き始めると長持ちする、私達夫婦の理想とする要素がクリスマスローズには詰まっていて、私としては大変な時に眺めていてとても励まされ元気の出る有難い花です。
焦らずにに見えないところでの準備がしっかりできていることで、本質的なリバウンドのないお部屋の整理もきちんとできますので、仕事への向き合い方にも整理収納の向き合い方にもぴったりです。
皆様もクリスマスローズを合言葉にしていきませんか(笑)!

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