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雪が教える自然の脅威と恵み

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自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。

2月になって寒い日が増えてきましたね。
我が家はリビングに吹き抜けがあるので、エアコンよりパワーのあるガスストーブを使っているのですが、朝晩は火を強めにしています。
ガスストーブを強くすると、観葉植物への水やり頻度を春や秋よりも増やさないと、どんどん元気がなくなるので注意です。
この時期、庭の植物には水をほとんどあげなくて済むのですが、冬=手入れがラクになるわけではないのが実情です。

ところで、先日は久しぶりに関東にも積もるほどの雪が降りました。こんなに降ったのって数年ぶり? な気がします。
我が家は埼玉の北の端っこなので雪の量も多く、月曜日夜に降った雪が、土曜日になっても日陰では残っています。

雪が降り積もりだした日は、夫が夜遅くに急に「コンビニ行く。なんか楽しそう」と、子供みたいなことを言いだして、長靴にスキーウェアを羽織って出ていきました。ワイン片手に雪まみれになって帰ってきたと思ったら、
「いや、まずいね、これ。庭の木も雪の重みでしなってるけど、大丈夫かな」と。
まさか、これがフラグだとは……


翌日は雪も止んでいたので、早朝から夫と共に早速庭の様子を見に行きましたが、目に飛び込んできた光景は、まるで雪をおんぶしているかのように枝が丸く曲がったミモザ。

慌てて雪を掻き下ろしましたが、ミモザの大きな枝のひとつが折れていました……

写真でも伝えにくいのですが、両手を真横に広げて、その片手を下した感じをイメージしてください。割と重要な枝がなくなったというのが伝わったでしょうか……?

そのほかにはティートリーの木も左に傾いてしまいました。
その姿を見て「大変だったね、、、大丈夫??」と声をかけずにはいられませんでした。
今回の雪はべっとりと湿った雪で、ずいぶん重みがあったようです。
ただ1週間もせずに、庭もそのふたつの木を除いてずいぶん回復しました。

庭づくりをしていると、そんな自然の脅威、そして恵みを目で見て、肌で感じられるのもありがたいです。
私は、日々庭の草木から大切なことを教えてもらっていると思っています。
暑かったり、寒かったり……
心地良い風が吹く日もあれば、強風の日もある。雹にたたきつけられることだってありました。
しかしどんな時だって、植物達は自力で立ち上がる力を持っています。
すぐに立ち直る子もいれば、時間をかけて立ち直る子もいます。
私達はほんの少し力を添えているだけ。

私自身の人生を振り返ってみると、あれ!? 似ている(笑)
いいことばかりではないけれど、なんとかなってきました。
その時々でいつもそっと手を差し伸べてくれる人がいました。
様々な経験をする中で人間も植物も強く逞しく、そして優しさを学び成長していくのかもしれません。

地植えの植物の話をしようと思っていたのですが、あまりの雪だったので、それはまた次回に。

文・写真 柳澤とも子

らしく・おうちと整理研究所主催
整理収納アドバイザー2級認定講師兼インテリアコーディネーター
モノは捨てずに活かすをモットーに政治家や芸能人のご自宅の片づけをサポート。
一度見かけた収納用品は絶対に忘れないのが得意技。
著書の『SA!KO 新おかたづけメソッド : 「整理・収納」の常識を覆す』は、Amazon 住宅建築・家づくり部門で1位を獲得。
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