自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。
GWが終わりました。今年は夫がGW中に仕事が色々入っていたので、遠出せずに自宅に友人を招いたりしてゆっくりと過ごしました。
先月のエッセイで、夫が薔薇に勢いを感じると言っていることを書きましたが、薔薇以上に元気な植物がありました。
藤です。藤を植えたのは4年ぐらい前、ウッドデッキの上にパーゴラを作ったときでした。和室近くの地面に植えて、パーゴラに這わせるように育てました。いつか和室から藤棚が見えたらとても風情があると思いながら。
毎年順調にツルが伸びて、パーゴラの上部を覆い始めているのですが、今まではほとんど花がつきませんでした。
ところが、今年ついに花がつき始めました。まだまだ満開には遠く、藤棚の赤ちゃんができたぐらいの咲き方ですが、それでも待望の開花です。
時々お願いしている庭師の方にも、まだ今年もつぼみはないかな?と冬に言われて諦めていたので喜び倍増です。
夫の予言通り、薔薇の勢いもよく、今年はパーゴラに這わせている2本のつるバラも全体を覆ってきて本当に感慨深いです。
パーゴラを植物が覆い、その下で寛ぐのが夢でしたが、思いのほか早く叶ってきました。特に藤はパーゴラを完全に覆って和室への日差しをカットしてくれますので、夏にも大活躍しそうです。
また今年は元気なアーティーチョークをホームセンターで運よく入手することができました。夫曰く、最近はなかなか入手が難しいそうです。去年も買えたのですが、あまり元気がなく、そのまま枯れてしまいました。
ところが今年のアーティーチョークは植えなおしてもすくすく育っています。ついに庭でアーティーチョークの花を収穫してドライフラワーを作れるかも、と思うと、夏が待ち遠しいです。
5月は4月に続いて、庭の生長を毎日感じるワクワクの季節です。色々な草花を植えることでお庭はさまざまな表情を見せてくれます。
整理収納でも、減らすことはもちろん大切ですが、それ以上に大事なことは、自分の心を満たし、ワクワクさせてくれるものを大切に手放さないことです。雑誌やテレビで見る洗練された生活感を感じさせない家が正解とは限りません。私の自宅もたくさんのモノに囲まれています。
大切なことはモノが多い少ないではなく、モノを持つことに喜びを感じられるかどうか!?
モノは自分を表示するツールでもあります。
たくさんのモノがあるからこそ唯一無二の自分らしい空間を育てていくことができます。
モノに囲まれながら整理された生活も実現できますので、ぜひ挑戦してみてください。

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