ホッピー★うめのヒューマン酒場日記 PR

酒場今昔、QRよりQR

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 酒場と人間をこよなく愛するホッピー★うめが、膨大なヒューマン酒場日記の中から厳選した1ページを毎月お届け。

こんにちは!
酒場と人間をこよなく愛するホッピー★うめです。

日曜日、岐阜駅から5分ほど歩いたエリアではしご酒。
一軒目は、明るい時間から営業していて、すでにお客さんが盛り上がっている「おくちゃん」へ。

カウンター席に座り店員さんを待っていると、お隣のお客さんが注文方法を教えてくれました。QRコード注文。実は、ちょうど1年前にも来たことがあり、お料理が美味しくて店長がとても気さくで素敵な方だった記憶がある。

じっとメニューを見つめる私に対して「お客さん初めて?」と声をかけてくださり、写真がないメニューでは想像しがたい気になる料理を、串を焼く店長にどんなものかと質問しながら注文していました。他にも、岐阜県に俳優さんがロケでいらっしゃったお話や、名古屋との違いや似ているところ等々、楽しい時間が蘇ってきました。

残念ながら今回は、お料理の到着までお店の方との交流なし。
なんだか寂しい……とは言え、お店の名物もつカレー串を食べると気分も一転。
ほわほわの柔らかいもつにしっかりと絡んだカレーが、最高に美味しいです!ハイボールとの往復であっという間に完食。

最近はQRコード注文のお店が増えてきているけど、私はなんだか味気無さを感じてしまう。ただお酒を飲むだけ、ただ食事をするだけではなく、「人との交流でお酒と料理の美味しさが増す」ということに改めて気づき、『やっぱり私は「人とお酒」がセットになった時間が好きなんだなぁ』と実感。1人で飲んでいるけれども、そこで人との触れ合いがある、そんな時間が好き。
QRよりQR(QualityRelationship)。酒場での「上質な関係・上質な結びつき」が好きなのです。

ランチを兼ねた飲み歩き。まだまだお腹が満たされず、次のお店を探しました。
飲食店が立ち並ぶ賑やかな通りを歩いていると、どこか懐かしく、屋台のような雰囲気のお店を発見!ふらっと入れる外観に惹かれて「元祖 花串庵」さんに決定です。

どうやら「花串庵」系列は6店舗あるようで、私が入ったお店が元祖。店内のカウンター席10席程と屋外にテーブル席。注文から調理まで、店長と思われる人がお1人で担当していて、注文は店長からのお声がかかるまで待つスタイルです。

世間一般では、どちらが求められているのだろうか?
QRコードですぐに自分のペースで注文できる方が良いのか、店員さんの様子を伺いながら注文する方が良いのか。

日常で行く大衆酒場は後者がほとんどで、私にとっては店員さんの動きを見るのも楽しみのひとつ、楽しみが欠けてしまうと、やっぱり寂しいのです。人手不足の影響で、仕方がないお店もあるんだろうな、なんてことを考えていると、ホッピーが到着!

2軒目は、ホッピーとお通しのキャベツでスタート。ゆっくり店内を見まわし、何を食べようかと考えながら料理注文を聞かれるのを待つ。お声がかかると、どて煮、どて串カツ、ぎふ串カツ、紅しょうが、えびパンの厳選した5品をすらすらと注文。理想の流れです。

串カツではなく、ぎふ串カツと書かれた料理の特徴は、お肉の間に玉ねぎが刺さっていることだとお隣の常連さんが教えてくれました。
「なるほど~」となぞが解けた私は、「岐阜県のご出身ですか?」と話を続け、地元の人がよく行く飲み屋街やおススメのお店についても教えて頂きました。

どのお料理も美味しく、至福の時間を過ごせました。
お会計は昔ながらの手書き伝票、文字からも人の温もりが感じられます。

好みや価値観は人それぞれ、今は、昭和・平成・令和の3つの要素が入り混じった、とても面白い時代だなぁと感じました。

次回もどこかの酒場から、美味しい話をお届けします。

文・写真・ホッピー★うめ

東京在住、沖縄生まれ。
お酒を飲む陽気な大人と音楽に囲まれて育つ。
人間観察をしながら、美味しいお酒を飲む時間がなにより幸せ。
酒場で出会った人のお悩みや課題を聴いているうちに、酒場でのコーチングを始める。
酒場から笑顔と幸せがあふれることを願いながら、日本中を飲み歩いている。
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