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Vol.4『愚公移山』

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『愚公移山(ぐこういざん)』という故事をついこの間知った。
もしかしたら高校の漢文で習ったかもしれないが、覚えていなくて初めて会ったかのような気分でいる。

昔、中国に愚公という老人がいて、家の前の二つの山がありどこに行くにも遠回りしていくしかなく、あまりにも不便なので山を移そうと考えた。そんなことは無理だと嘲笑う者もいたが、孫やその子の代までかかってもやり遂げると言い、山を崩して土を運び続けた。愚公の熱意を感じた天帝が山を移した。

「愚公、山を移す」根気強く努力し続ければ、どんな難事業でもついには成功するという意味。

そうそう、何事も努力は大事。
わかってはいるけれど昔から熱しやすく冷めやすいところがあり、新しいものに興味関心があり、何かをやり始めても長続きしないことが多い私からすると耳が痛い。

でもそんな私でも続いていることはある。
何のためにやるのかが明確になっていることに関しては、意外と真面目にコツコツとやっているわけで、大切なのは、何のためにそれを成し遂げようとするのか?その意思があるかないかなのだと思う。

実は今、ずっと苦手だから(半分面倒くさい)と避けていたことにチャレンジ中。
言うは易し、行うは難しとはまさにこのことで、努力が確実に必要になっているのは間違いない。

今回は強い意志をもってやっている。
苦手だと思っていたことも、やってみることで発見があり、楽しみが見つかるとまた続けようという気になれるという…。(ここに行きつくまでが大変なのは百も承知ですけどね。)

『そこに山を動かすほどの意思はあるのか?』
『それほどまでに成し遂げたいことなのか?』

そう自問自答するだけで、今は必要のない事には手を出さなくなり
やりたいこと、やらなきゃいけないことに対する覚悟がちょっとだけできそう。
今すぐに結果が出なくても、成し遂げたいことがある時に思い出したい言葉になったのは確か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書・文・松杏

子供の頃から文字を書くのが好き。小学生で習っていた書道を40歳過ぎて再開。文字の美しさ、墨の表現力に魅了されている。
書と整理収納の共通点は余白とバランス。