Tea and・・・ PR

アールグレイの紅茶愛

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暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。イノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。

好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。

紅茶にまつわるあれこれを綴ります。
どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。

《Tea and・・・アールグレイの紅茶愛》

先日友人に「好きな紅茶は何?」と聞くと、「アールグレイ!」と答えてくれました。
爽やかな柑橘系の香りが特徴的で、好きな方も多いのではないでしょうか。

実はこのアールグレイ、ブランドやお店によって少し香りや味が異なっています。
アールグレイのアールとは伯爵。グレイ伯爵という名前の紅茶で、イギリスの茶の愛飲家チャールズ・グレイ(2代目グレイ伯爵)のリクエストにより生まれた紅茶という由来があります。
自分の名前が紅茶についているなんて、素敵!
この由来をはじめて聞いた時はとても面白く感じ、どれだけ紅茶を愛していたのかとアールグレイの香りをかぐたびに思い出されます。
私は紅茶の歴史を知ることで、興味がどんどん湧いてきました。

1806年に海軍大臣だったグレイ伯爵の元に、中国に派遣されていた使節団から、お土産として紅茶が贈られたのですが、気に入った伯爵はトワイニング社に注文。
その紅茶は、正山小種。紅茶発祥の地(福建省の武夷山)で作られた貴重な茶葉で、簡単には手に入らなかったことから、トワイニング社は正山小種の香りに近づけようと、シチリアの柑橘であるベルガモット〈タイトル写真〉の香りを別の紅茶につけて新しい紅茶を創り出したそう。

グレイ伯爵のリクエストで、トワイニング社が創り出したこのアールグレイが時代を経た今でも世界中で愛飲されていると思うと、当時の方々の紅茶への熱い思いを感じずにはいられません。
それにしても当時の技術、考えただけでもいろいろご苦労もあったことかと。
正山小種と似ていたかは定かではありませんが、きっとグレイ伯爵は気に入ってくださったのでしょう。
おかげで私たちも香しい美味しい紅茶を頂けて感謝ですね。

ということで、アールグレイはベルガモットの香りを人工的につけた紅茶(着香茶)で、リクエストをした人物の名前がつけられています。

トワイニング社が商標を登録しなかったことから、様々なブランドで取り扱われています。ベルガモットの香り(天然香料や人工香料など)や、茶葉の種類がブランドやお店によって違うので、同じアールグレイでも、味や香りの印象が違うというのはこのためです。
このブランドのアールグレイが好き!というのを見つけるのも愉しいですね。

そのほかに着香茶で有名なのはラプサンスーチョン。こちらは松の煙で燻製し、香りをつけたもの。好き嫌いがわかれるのですが、機会があったら一度試してみるのもおすすめです。
私は最初、苦手かなと思ったのですが、ある時別のラプサンスーチョンを頂いた時の香りがクセになり、エキゾチックな気分に浸りたい時に飲みたくなる紅茶です。ラプサンスーチョンも由来を知ると面白い紅茶ですが、これについてはまたいつか。

紅茶を選ぶとき、味はもちろん香りも重要なポイントです。
ダージリンのような産地名だけでなくオリジナルブレンドで名前を付けたり、お店によって表記が様々ですので、カフェやレストランの紅茶のメニューをみて、お好みの茶葉を選ぶ時の参考にして頂けたら嬉しいです。
たまには、いつもと違った紅茶を選んでみてはいかがですか?
今まで知らなかったお気に入りの紅茶に出会えるかもしれません。
または、自分でブレンドして自分の名前を冠したオリジナル紅茶を作ってみるのもいいですね。
紅茶は自由な飲み物ですから。
あなたの紅茶愛が未來の誰かを喜ばせるかもしれません。

そろそろ紅茶のおかわりはいかがでしょう?
次回はアフタヌーンティーについてお話ししようと思います。

 

文・イノチカ

ライフイメージコンサルタント・ 整理収納アドバイザー・紅茶コーディネーター。
紅茶好き。でも、どんな暮らしをしたいのかを模索する中、理想の暮らしを手に入れるためのゆとりを創り出す整理収納と出会い、本当に好きなのは紅茶を愉しむ時間と空間だと気づく。私にとってTeatimeは小さなしあわせを感じ、人生の大切なことに気づかせてくれるゆとりの時間。今日も紅茶を片手にしあわせなひと時を過ごしている。