Tea and・・・ PR

世界中の朝が整然と並ぶ メルボルン生まれのキューブたち

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紅茶コーディネーターのイノチカが、さまざまな角度から紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。

好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。
紅茶にまつわるあれこれを綴ります。どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。

《Tea and・・・世界中の朝が整然と並ぶ メルボルン生まれのキューブたち》

前回のエッセイ「旅の始まりは紅茶の香りに包まれて」でも少し触れましたが、7月の初め、留学中の娘に会うため、オーストラリア・シドニーへ一人旅をしてきました。

旅の始まりは紅茶の香りに包まれてイノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。第32回は、旅立つ前に利用したお店でイノチカさんが出会った紅茶との嬉しい出会いのお話。...

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、オーストラリアには「T2(ティーツー)」という、メルボルン発祥の紅茶ブランドがあります。
主人に「T2って知ってる?」と聞いたら、「ターミネーター2のこと?」と返されてしまいました。紅茶の話だと伝えなかった私が悪かったのですが(笑)。

私自身も、名前をなんとなく聞いたことがある程度で、味わったことはありませんでした。せっかくの機会なので、渡航前に少し調べてみることに。
T2は1996年、メルボルンでマリアンヌ・シアラー(Maryanne Shearer)とヤン・オコナー(Jan O’Connor)という二人の女性によって創業された紅茶ブランドです。サステナビリティにも力を入れていて、ティーバッグの素材にはプラスチックではなく植物由来の材料を使っているそう。環境への配慮が感じられる点も、好印象でした。

「T2」と大きく書かれたカラフルなキューブ型のパッケージが特徴的。現在、日本には直営店舗はありませんが、オーストラリアをはじめ、英国、米国、ニュージーランド、シンガポールなどに100以上の店舗があり、公式サイト[T2tea.com]やAmazon、楽天などの通販サイト、T2teaの日本正規取扱店「T2ストア」の通販サイトでも購入できます。便利な時代になったものです。

さて、シドニー滞在中、私の「T2のお店に行ってみたい!」という希望はすぐに叶えられました。なんと、宿泊していたホテルのすぐ近くに店舗があったのです。 そのお店はWynyard(ウィンヤード)駅のコンコースにあり、ガラス越しにカラフルなT2の文字とパッケージが目に飛び込んできました。すぐに「あっ、ここだ」とわかるほど、鮮やかな存在感。

店内に入ると、キューブ型の箱たちが出迎えてくれます。茶葉の種類によって色が異なり、どれも箱の前面に大きく「T2」のロゴが印刷されているICONIC TEA(アイコニック・ティー)」シリーズ。壁一面に整然と並ぶ様子に整理収納アドバイザーとしては思わずこころ踊ります。
また、ティーポットやカップなどの茶器も個性的で美しく、日本ではあまり見かけないデザインのものが何個も積み重なってディスプレイされていました。地震の多い日本ではなかなか見かけない光景だなと思い、自分がオーストラリアにいることを思いだしました。
さらに驚いたのは、抹茶のお点前セットが置いてあったこと。茶筅や茶碗まで揃っていて、海外での抹茶人気を改めて実感しました。

紅茶の価格は種類によって異なりますが、ティーバッグ25個入りのキューブBOXで、だいたい日本円で2,700円ほど。日本で買うより少しお得とはいえ、あれもこれも欲しくなる気持ちをぐっとこらえて、今回はアソートになっている「The Breakfast Bunch」を選びました。
Breakfastの前にメルボルン、ニューヨーク、ブルーマウンテン、シドニーなど、都市の名前がつけられている紅茶が数種類はいっており、それぞれの街のイメージに合わせたオリジナルフレーバーが楽しめます。紅茶で世界を旅するような気分になれて、なんとも贅沢。まだ訪れたことのない都市も多いですが、いつか行ってみたいなと、想像を膨らませながら味わっています。

中でも、甘いバニラの香りが漂う「メルボルン・ブレックファースト」は、優しい気分になりたい時にぴったり。ミルクティーにしても美味しそうです。T2の故郷でもあるメルボルンは、テニスの全豪オープンが開催される都市としても有名。娘がオーストラリアにいる間に訪れて、本場のメルボルンでの朝食を楽しんでみたいなと思っています。

シドニー滞在中には、もう一店舗、19世紀に建てられたロマネスク様式の美しい建物「QVB(クイーン・ヴィクトリア・ビルディング)」にあるT2にも立ち寄りました。
実は「T2で娘とティータイムを!」と期待していたのですが、私が訪れた店舗にはティーサロンは併設されておらず、販売ショップのみ。少し残念でしたが、どちらの店舗も試飲コーナーがあり、紅茶の味と香りを感じることができたので良かったです。

そろそろ紅茶のお代わりはいかがですか?
その後、QVB内で別の紅茶ショップとの出会いがありました。そのお話は、また次の機会に。

ライフイメージコンサルタント・ 整理収納アドバイザー・紅茶コーディネーター。
紅茶好き。でも、どんな暮らしをしたいのかを模索する中、理想の暮らしを手に入れるためのゆとりを創り出す整理収納と出会い、本当に好きなのは紅茶を愉しむ時間と空間だと気づく。私にとってTeatimeは小さなしあわせを感じ、人生の大切なことに気づかせてくれるゆとりの時間。今日も紅茶を片手にしあわせなひと時を過ごしている。