キニナル PR

「W -double- ふたり寫眞展」で感じた「〇〇なふたり」

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

気になるプロダクトやプロジェクトをエンタメ性や整理収納の考え方に寄り添いながら紹介し、読者の「キニナル」を刺激します。

恵比寿駅から徒歩5~6分、静かな街の一角に佇む弘重ギャラリーにて、1月30日(火)~2月4日(日)まで写真展「 W -double- ふたり寫眞展 」が開催されている。

“新進気鋭のクリエイターが次世代女優を撮る”というコンセプトの同展につけられたキャッチコピーは、「ふたりって最強。」

被写体となる次世代女優は、その名の通り「ふたり」。
その「ふたり」を一人のクリエイターが撮った作品たちが展示されている。
そして、その「ふたり」が3組あるのが、この作品展のもっともユニークなところである。
つまり(女優×女優×クリエイター)×3組のコラボレーションが見られる。

入口を入ってすぐ脇の細く白い階段を下りていくと、弘重ギャラリーB1の白い壁に、
(女優×女優×クリエイター)×3組の写真がさまざまなスタイルで展示されている。
初日の夜には、9名によるスペシャルトークイベントも開催され、多くのファンがギャラリーに足を運んだ。

成海花音 × 岡田菜々美 × 外山文治


撮影は沖縄県の竹富島と那覇。映画監督として『茶飲友達』『ソワレ』『燦燦』など数々の作品を手がける外山氏が撮る成海花音さんと岡田菜々美さんは、タイトルを勝手につけるなら「飾らぬふたり」。
笑い声や雑談やため息や、ペタペタと地面を歩く音が聞こえて来る。
写真なのにそう思うのは、撮影が外山氏だと知っているせいもあるかもしれない。
「飾らぬふたり」が、飾ったり、化けたり、もっと素を見せ始めたりしたらどう写り、どう映るのか。そんな想像が止められなくなった。

髙石あかり × 上坂樹里 × 木下昂一


撮影は都内某所、日差しが降り注ぐビルの屋上。日ごろから二人の写真を度々撮影しているという木下氏への絶対的信頼のもとに、グッと集中した時間で作り上げた世界観がそこにある。タイトルを勝手につけるなら「息をこめるふたり」。
息を止めたり、息を詰めたり、意気を感じさせたり、粋を見せる感じもある。
等身大のふたりを感じられるような、双子コーデのバージョンは、息をはずませるようなふたりを見ることができる。
写真を撮る時は何かしら演じてしまうと語った高石あかりさんと、その先輩の隣で女優魂の琴線をビリビリと震わせていたに違いない上坂樹里さん。
2人合わせてこれからいくつの顔を見せることになるのだろうと思わせる。

大島涼花 × 藤﨑ゆみあ × 坂功樹


撮影は富士五湖 本栖湖周辺。秋空に溶け込みそうな透明感をまといながら、ある写真では姉妹のように、ある写真ではクラスメートのように、ある写真では決して交わらぬふたりのよう。タイトルを勝手につけるなら「ひとりのふたり」。
坂功樹さんがふたりをふたりとして以上にひとりのふたりとして対峙している、そんな風にも見える数点があった。
大島涼花さんも藤﨑ゆみあさんにも、複雑なこと、テクニック的なもの以上に、喜怒哀楽のどれかを大爆発させたような芝居で完全に驚かされるみたいな経験をしてみたい、そんな予想外?の期待をしてしまう二人だ。
衣裳とリンクしたやわらかいヘアメイクで個人的好みのツボに刺さった1枚があった。

初日のスペシャルトークイベントでは、撮影の裏話や、「ふたりのお互い」について、そして「他のふたり」の写真について、そしてクリエイターであるフォトグラファーから見た「ふたり」について楽しく語られた。

正直に告白しよう。これからさらに彼女たちがさまざまな映画やドラマに出演したとして、もしかしたらすぐに「ふたり寫眞展」の彼女だと気づかないことがあるかもしれない。
それほどに彼女たちには「今」があるなと感じた。
彼女たちに明日、街ですれ違っても、服装や髪型が違うだけで私は気づけないかもしれない。
それほどに彼女たちはきっと女優だし、そして未知だ。ふたりならなおさら。
そうか、だから「ふたりって最強。」なのだ。

トークイベントの最後は撮影タイム。この楽しそうな6人、これが尊いってやつだよね

 

写真展「W-double-ふたり寫眞展」

会期/2024年1月30日(火)~2月4日(日)
会場/弘重ギャラリー
時間/11:00~19:00
料金/300円

 ※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。