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No.1 マリカジ『ONE PIECE』を語る

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ファシリテイト型整理収納コミック「モモとナナ」の作者・マリカジが語るマンガ・アニメの世界。タイトルはよく知っているけれど実は内容はよく知らないというマンガ初心者も読みたくなる!? 胸アツの理由をインタビュー形式でお届けします。

No.1 マリカジ『ONE PIECE』を語る

これぞ少年マンガの金字塔、まずは10巻まで読んで欲しい!!

―― マリカジさんとマンガとの出会いは?
マリカジ 小学生の頃に、家には『週刊少年ジャンプ』がありました。マンガ歴は女子の登竜門『なかよし』や『りぼん』からスタートしましたが、私は恋愛マンガよりは、『ちびまる子ちゃん』(さくらももこ)や『こいつら100%伝説』(岡田あ~みん)などギャグ漫画が好きでした。
その傾向もあって、少年マンガに夢中になっていったんです。『ドラゴンボール』(鳥山明)は私に一番影響を与えてくれた作品です。

―― 今回ピックアップしてくださった中には『ドラゴンボール』は入っていないですが。
マリカジ はい、今回は大人になってから影響を受けた作品をご紹介したいと思います。一つ目は言わずと知れたビッグタイトル『ONE PIECE』(尾田栄一郎)です。『ONE PIECE』は1997年から連載開始された作品でしたが、当時は読んでいませんでした。きっかけは友人から「『ONE PIECE』おもしろいよ」と勧められたこと。まず1巻から10巻まで借りて読み始めました。その辺りまでが仲間に出会っていくストーリーなのですが、あっという間にどハマりしました。

―― 何がそんなに魅力でどこにどハマりしたのですか?
マリカジ これは『ドラゴンボール』にも共通しているのですが、主人公があまり正義のために戦っていないところが好きなんだと思うんです。『ONE PIECE』の主人公ルフィは、海賊王になりたいだけなんです。自分が興味あることだけにしか動かないし、誰かを助けるのもなりゆきだったりします。いわゆる勧善懲悪ではないんですよね。

―― お気に入りのキャラクター、登場人物は誰ですか?
マリカジ 麦わらの一味(主人公のモンキー・D・ルフィが結成した海賊団)の中の料理担当・サンジくんです。彼は女好きで、レディファーストで、ちゃんと女性にリスペクトもあって、いつも美味しい料理を振る舞ってくれる。もう私からしたら夢のような存在です(笑)。
サンジはゾロと並んで、悪魔の実を食べて特殊能力を得た人ではないんですが(ルフィはゴムゴムの実を食べて体がゴムになった)強いし、なんといっても料理が出来ちゃう。しかもたとえ敵だったとしても相手がもしお腹が空いていたらご飯を食べさせたくなっちゃうんです。
ちなみに、サンジくんは料理人なので手を使いたくないので、攻撃のメインは蹴りなのですが、相手が女性だとどうしても蹴れない。だから仲間のナミやロビンを呼んで戦ってもらうんですよね。その無駄なポリシーの貫きとかがたまらなく好きなんですよね。

―― サンジのそんなシーンを見ちゃうとマリカジさんはどうなっちゃうんですか?
マリカジ 「サンジくんってば、もう……♡困ったちゃんね」って感じになります(笑)。
『ONE PIECE』は名シーンの宝庫で、サンジくんでいえば、麦わらの一味に加わるために、修行していた船上レストランでずっと面倒を見てくれていたシェフに「クソお世話になりました」と言って土下座するシーンはムネアツなシーンですね。

―― 改めて『ONE PIECE』の魅力をお願いします。
マリカジ 今、最新刊は102巻まで出ているのですが、『ONE PIECE』ってキャラクターの数も半端ないですし、物語として本当に大風呂敷を広げた作品なんです。なのにストーリーがブレずにゴールに向かっているというところが作り手としてものすごく尊敬していますし、これだけの物語を描き続ける原作者の精神力がすごいなと。精神力だけでなく体力もですよね。
このブレない姿勢は、主人公のルフィ=(イコール)尾田さん、だなと思っていて、尾田さんが『ONE PIECE』を描くことが冒険そのものなんだろうなって思うんですよね。
今、物語はこれまで広げた大きな風呂敷というか、たくさん散りばめられた伏線を回収しながらゴールに向かっているので、ますます面白いですよ。それが大人になってちゃんと読んで良かったなと思える理由です。

―― ありがとうございました。102巻というとあまりにも先が遠い気がしてしまうけれど、まずは10巻、これはいいきっかけになりそうですね。

次回の「ムネアツたからばこ」は、『ONE PIECE』とはトーンの異なる少年マンガをご紹介いただきます。
(聞き手/栗原晶子)

マリカジ
整理収納アドバイザーで漫画家。
元々片づけが大嫌いだったのに、今では整理収納をどんな風に漫画で表現できるかと日々妄想している。
アニメの声優さんが大好きで、夫と娘と一緒に声優さんのライブに行くのが趣味。
ツイッターはほぼ毎日何かを呟いてます。
暮らしハズムお片づけ主催。

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