暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。イノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。
好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。
紅茶にまつわるあれこれを綴ります。
どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。
《Tea and・・・ ミルクに合う茶葉は》
ミルクティー。イギリスではTea with milk。
少し朝晩が冷え込んでまいりました。
あったかい紅茶が美味しい季節の到来です。
朝起きて、キッチンに立つとまずはケトルでお湯を沸かしミルクティーを淹れます。
朝の済んだ空気の中に紅茶の香りが漂う日常のしあわせな時間。
眠い目をこすりながら起きてくる娘。
紅茶は朝の心強い味方です。
彼女は朝が苦手なので、起きるまでに一苦労。
「あ~ん 眠い。起きたくないな…」という時もしばしば。
そんな朝も「ミルクティー用意できてるよ~」というと、むくっと起きてきては「飲む~!!」
マグカップのミルクティーをふうふう言いながらいただいているうちに、私も娘もだんだん目が覚めてきます。
寒くなってくると良くあるわが家の光景です。
さあ、今日も一日元気に過ごしましょう!
さて、紅茶といっても、たくさん種類があって、どれがいいのか迷いますね。
私もまだまだ知らない茶葉が沢山あります。
紅茶は自由な飲み物なので、どれが正解とか、こうしなければならないとかは無いのですが、個性に合わせたお勧めの飲み方や茶葉の特徴をご紹介できたらいいなと思います。
産地や製法による特徴や個性があるのが紅茶の面白いところ。
今日は私が普段よく飲む、ミルクティー用のお気に入りの茶葉を2種類ご紹介いたします。
ミルクを入れると、紅茶の水色(すいしょく)がクリームブラウンになります。
美味しそうに見える少し濃いめの色が出る茶葉がお勧め。
さらに渋みがある方が私は美味しく感じます。
お勧めはアッサムとウバ。実はどちらも産地の名前なのです。
アッサムはインドのアッサム地区で栽培されている紅茶です。
アッサムといっても、摘み取られる時期やその年の気候、茶園、加工法によっても味わいが変わるのですが、土地柄としてアッサムのお茶は抽出するとやや黒みがかった深い赤色で、濃厚な強い渋みも持ち合わせていることが多いです。
ミルクと合わせると本当に美味しそうなクリームブラウンになり、渋みも和らぎます。
香りはソフトで、味はしっかりしていて、様々なブレンドティー、例えばイングリッシュブレックファーストやロイヤルブレンドなどの茶葉としても利用されています。
日本では見かけることは少ないのですが、CTC製法という茶葉を丸くカールさせたものの多くはアッサムの茶葉が使われています。
短時間でエキスを抽出するのに向いているCTC茶葉は、ティーバックの中にもよく入っています。こちらはミルクを入れ、鍋で紅茶を煮出す作り方にもおすすめ。ぜひ、手に入りましたらロイヤルミルクティーやチャイを淹れてみてくださいね。
ウバはスリランカの南東山岳地帯で栽培される紅茶です。
世界三大銘茶のひとつでもあり、アッサムと比べると少々お値段が上がりますが、独特の花の香りと爽やかな味わいの、私の大好きな茶葉の一つです。
水色(すいしょく)はオレンジ系の濃い赤色。ミルクと合わせるとこちらもきれいなクリームブラウンになります。
クオリティーシーズンのウバは最高級品にはなりますが、お手頃なウバもありますので、よかったら味わってみてくださいね。
私は、朝にはティーバックのアッサムミルクティー。ケーキやスコーンと一緒にいただく時にウバを使うことが多く、丁寧にミルクティーを淹れ、愉しんでいます。
そろそろ紅茶のお代りはいかがですか?
次回は紅茶のお湯の沸かし方についてお話しようと思います。