Tea and・・・ PR

恩師の教えとティーポット

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紅茶コーディネーターのイノチカが、さまざまな角度から紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。

好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。
紅茶にまつわるあれこれを綴ります。どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。

《Tea and・・・恩師の教えとティーポット》

先日、娘と横浜で待ち合わせをして、ティータイムにしようと選んだお店は『マザーリーフ』という紅茶専門店。
ここは私の紅茶の師匠・磯淵猛氏が紅茶専門家としてアドバイスをしていたお店です。
久しぶりに入りましたが、ここでは私が、磯淵先生から学んだ基本をしっかりと感じることができ、懐かしくも嬉しい気持ちになりました。

『マザーリーフ』のこだわりは、手摘みのスリランカ産、摘みたて紅茶を使っていることと、焼きたてワッフル。
メニューにはわが家でも常備しているウバやディンブラ、キャンディなど、大好きな茶葉が揃っていて、低温殺菌のミルクが提供されています。
店員さんが説明しながら最初は丁寧に淹れてくださいます。
イングリッシュミルクティーを頼んだ娘には、「ミルクを先に入れてもよろしいでしょうか?」と確認しながらミルクを空のカップに注いでくださいました。
また、アールグレイを頼んだ私には「ポットにはリーフが残っていて、2杯目以降濃くなりましたらカップに注いで、ポットではなくカップの方にお湯を足してくださいね。必要な時に熱湯が入ったポット(ホットウォータージャグ)をお持ちしますので、お声かけください。」とこれまた丁寧に教えてくださいます。

心の中で(うん、うん、そうですよね!)と、とても嬉しく、娘とにっこり微笑みあいながらきいていました。
そして、こちらのお店のもう一つのお楽しみ、焼きたてワッフル。
磯淵先生のお店で提供していたワッフルと同じです。薄いけれどふわふわで、バターの香りが何とも言えず、しあわせな気持ちにしてくれます。紅茶と一緒にいただくと、一枚あっという間にペロリと平らげてしまいます。
添えられているのはティーシロップ。私も作り方を教わったのですが、紅茶で作るのでほんのり紅茶色のシロップです。
小さいころ、磯淵先生のお店に一緒によく行っていた娘も「このワッフル懐かしいね。磯淵先生優しかったよね!」と二人で思い出話に花が咲きました。

こちらのお店では、白磁のポットサービスで、ティーコジーも付いていて保温性もばっちり。
磯淵先生の「紅茶を最後まで温かく美味しく」という思いがしっかりと守られていました。おかげで、おしゃべりしながらゆっくりと優雅な気分で紅茶を愉しむことができました。

ちょうど、前日に「紅茶用のポットって、どんなのがいいの?」という質問を受けたので、ここで少し恩師から学んだポットの形状や材質を選ぶ時のポイントをお伝えすると、

  • 保温性が高いこと
  • 丸い形でジャンピングがしやすいこと
  • ティータイムがワクワクするような好みのデザイン
  • よく使う人数によって適正な容量であること(1人分だと約360㏄)

これらの条件をみたすポットを見つけられると良いかなと思います。
加えて、お手入れのしやすさや価格も条件に入ってくるかと思います。

ということで、基本は伝統的なスタイルの丸い陶器のティーポットがお勧めです。

ただ、必ず陶磁器でなければいけないわけではなく、ポイントさえ押さえていれば日常使いにはガラス製のティーポットもなかなか良いなと最近気づきました。
実は先日セミナーでジャンピングを見てもらえるようにと、ガラス製のティーポットを購入いたしました。いろいろ吟味して、見た目がシンプルなモノ、ジャンピングを起こしやすいように丸い形というポイントを押さえて選んだのがKINTOの(UNITEAワンタッチティーポット720ml)です。
これが思いのほか使い勝手がよく、今はお気に入りの一つになっています。
ジャンピングの様子を観察するのがとっても楽しいこと、ガラス製なので軽いこと、そして、茶こしがふたのところについていて、比較的細かな茶葉も受け止めてくれて茶こしが必要ないこと、フタにパッキンがついていて片手で注げること。
あと、茶葉を捨てる時、シンプルな形状なのでとても洗いやすく感動しました。
陶器のポットだと上部の淵に張り付いた茶葉がなかなか取れなくてちょっぴりストレスでしたので(笑)
ただし、やはり陶磁器と比べると冷めやすいので、ティーコジーなどでしっかり保温してください。
世の中にはたくさんのポットがありますので、ポイントを押さえて、お気に入りのポットと出会えたらいいですね。

そろそろ紅茶のお代わりはいかがですか?
もうすぐ暦の上では立春を迎えますが、まだまだ寒いので、暖かくしてお過ごしください。

文・イノチカ

ライフイメージコンサルタント・ 整理収納アドバイザー・紅茶コーディネーター。
紅茶好き。でも、どんな暮らしをしたいのかを模索する中、理想の暮らしを手に入れるためのゆとりを創り出す整理収納と出会い、本当に好きなのは紅茶を愉しむ時間と空間だと気づく。私にとってTeatimeは小さなしあわせを感じ、人生の大切なことに気づかせてくれるゆとりの時間。今日も紅茶を片手にしあわせなひと時を過ごしている。