日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
広島に行ったのは実に、高校の修学旅行以来だった。
なんだかんだとまあまあ憶えているタイプの私でも、高校生の記憶は薄い。
あんまり華やかな青春時代じゃなかったからかなぁ。
それすらもうっすらした記憶なのだけれど、修学旅行は、萩・津和野で、行きは寝台列車で行ったような、そして広島・宮島はヒューっと通り過ぎたような記憶だったりする。
もうそうなれば、ほぼ初ということでいいだろう。うん、そう、ほぼ初の広島に行ってきた。
美味しいものもたくさん食べたし、ご一緒したメンバーが豪華で楽しくて充実すぎる2泊3日だった。
そんな秋の安芸の旅を振り返るシリーズ(予定)
この時期に広島に行くなら、ズバリ牡蠣!
牡蠣は苦手な人も多いので、実は食べる機会はありそうであまりない。
もちろん!? 私は大好き。
ちなみに、牡蠣をあまり(全く)食べない人の理由ベスト3(栗原調べ)
第1位 あたったことがあるから
第2位 生の食感が苦手(牡蠣フライなら食べられる)
第3位 あたると怖いから
第3位 牡蠣を食べて美味しいと感じたことがない
同率3位の「牡蠣を食べて美味しいと感じたことがない」は、今回旅をご一緒したCさんのご意見。彼女は、この旅で旬のおいしい牡蠣と出会い、その印象を更新することに成功したようだ。
ちなみに私は、あたったことはないし、生牡蠣も大好きで、食あたり経験もないから怖がることがなく、つまり牡蠣大好き!
そんなわけで、2泊3日の全牡蠣記録、いってみよう!
自宅で食べることは、今までもないし、これからもないだろう、焼き牡蠣。
新鮮じゃないと出来ないし、殻ごと焼く料理、家ではしないから。
レモンをキュッと絞ってそのままペロリ。シンプルな塩味がいいのだ!
そのお店で食べたのは、「広島県産牡蠣バター醤油」。
落花生を嬉々として差し上げたら中国産、みたいなトホホなことをしたことがある私としては、この県産の文字には敏感なのだ。
牡蠣がしっかり濃厚だから、バターがいい意味で全然主張してなかった。ちなみに、その後に出てきたお好み焼きがコチラ。ドーンッ!!「食べても食べても減らない」というお声もあったので、少食の方はシェア食べで様子を見たほうがいいかもしれない。
私は、まあ、もちろん、完食。
そばかうどんを選べるらしいけど、うどんだったらさすがにボリュームがすごかったかも。
写真で見るとあまり大きさ感じないかもしれないが、直径18㎝くらいあったかな。
中からイカ天が出てくると、味変感があって楽しくなるし、ネギ&キャベツたっぷりで罪悪感ないのも嬉しい。
それにしてもよく「罪悪感ない」って表現するけれど、そもそも美味しいもの食べてるんだから罪悪感なんてもつものか!
JR広島駅の駅ナカ ekieに入っている飲食店は、昼時は特に大行列。
日程や時間帯にもよるとは思うけど、駅ナカだからサクッと入店してサクッと食べて帰ろう……とかは出来ないこともあると思う。
地元の方にアテンドいただけたおかげで、しっかり広島の味を食べることが出来たのだ。
そのあれこれは、また綴るとして、午後2時をまわった頃に遅めのランチを島内の飲食店でいただくことにした。
店頭で焼きガキをふるまう店を横目に見ながら、観光客でにぎわう宮島の表参道商店街の中にある牡蠣専門店へ。そこでいただいたのが、「みやじま定食」。
入店時に「本日分の焼がきは終わってしまってるんですがいいですか?」と言われて入店したのだけれど、なんのなんの牡蠣づくしの定食をしっかりいただけるのです。
・生牡蠣
・牡蠣めし
・牡蠣大根
・牡蠣の天ぷら
「生牡蠣」が大好きな私は、やったー! とガッツポーズをして、まずは肉厚の牡蠣をちゅるるっといただいた。
「生牡蠣はちょっと苦手かも……」と言っていたCさんは、前日までの牡蠣メニューで
「おいしい牡蠣を食べたことがなかっただけかも!」と開眼していた。
いいものを少しいただく、獲れたてのものをいただく贅沢って、こういう時に実感するんだなぁ。「牡蠣めし」は、想像よりさっぱりとした味だった。市販のいわゆる牡蠣風味……みたいなものは、いかに濃いのかなんてことにも改めて気づかされたりして。これもまた贅沢。
ちなみにこのお店では、プラス料金で牡蠣めしをあなごめしに変更することもできる。
あなごも広島、宮島名物なので、お好みでどうぞ。
私はとにかく、牡蠣づくしにて。小鉢として添えられていた「牡蠣大根」。大根おろしと一緒にいただく牡蠣は、さっぱりしていて美味。
もうここまででかなり牡蠣に満足していたから、小鉢にさほど期待をしていなかったのに、
これがイケる。いや、イケてる!!
小鉢を外して、いくらか金額を引くことも出来るシステムになっていたけれど、外さなくて大正解。そして、人生初、その美味しさにのけぞったのが、「牡蠣の天ぷら」。
なにそれー、牡蠣フライなら食べたことあるけれど……。
これは新鮮な、おそらく生で食べられる鮮度の牡蠣だから出来るんだろうなぁ。
実がふっくらしていて、衣は薄めでサクっと。
とにかく食べ応えがあって、塩もほんのちょっとつけるだけで十分。
そんなこんなで、牡蠣を堪能しまくった2泊3日。
お土産に「牡蛎鍋の素」を買ってきて、わが家でも一つ食してみようと思っているのに
未だ使えていない。
だって、やっぱり広島で食べた牡蠣がすばらしすぎて、こちらで見ても「うーん……」と
なってしまうのだもの。
こうなったら牡蠣抜きの牡蠣鍋にするか? なんて。
というわけで「牡蠣づくし」から始まった、安芸の旅。
しっかり「書きつくす」ことをここに宣言!
本文でご紹介したお店は「下記」の通りです。
写真/Chikako Matsuura、Akiko Kurihara