日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
少し前から自宅近くの2軒のスーパーに、フレッシュオレンジジュースの自販機が置かれるようになった。
2軒のスーパーはどちらも自宅から徒歩5分程度の場所にある。
はじめてその自販機を見た時、とにかくなぜ?が頭に浮かんだ。
その自販機には、生のオレンジ(おそらく輸入物)がストックされていて、
コインを入れると中でオレンジ3、4個をカットし、自動絞り機が作動して、フレッシュジュースを入れてくれるみたいだ。
「みたいだ」と書いたのは、購入したことはないからだ。
わが家では毎月フレッシュな柑橘をお取り寄せして食べているので、
やりたければ自宅でやる。
実際に贅沢ジュースを絞って飲んだこともある。
それにしてもなぜスーパーに?
皆、1円でも安く買い物しようと利用しているというのに、1杯500円の生ジュースを
ここで買う人がいるのだろうか?
最初からそう思っていたのだが、いや、待てよ、偶然購入する現場に出くわすかもしれないと思い、しばらくこのネタはあたためていたのだ。
しかしというか、やはりというか、未だこの自販機を利用している人を見たことはない。
一度、機械の前で小さな男の子が
「〇〇クン、これ飲む……。飲みたい。飲むの!」とママに訴えていたが、
ママはやんわりと、いや、はっきりと!?
「えー、これ飲みたいの? うーん、でもまた今度にしよう」と言って
あきらめさせていた。
オレンジは日持ちがするだろうし、自販機の中で冷蔵保存されているのだろうが、
それにしたって採算が合うのだろうか?
どうやら、東京都、埼玉県、千葉県の各所に設置されているらしい。
1杯500円。
代官山なら何百円……とか言いながら飲めるものだろうか。
大型駐車場を備えているスーパーが多いから、うっかり子どもにせがませれパパや祖父母が買ってあげるとか、あるのだろうか。
購入している人を見るのが先か、撤退するのが先か
ちょっとゲスな賭けを一人でしている。