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カード3枚で何が変わる?

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

こう毎日暑いと、お花は飾っても長持ちしないし、なんとなく家の中に明るさが足りない気がしてしまう。
そういえば、季節に合わせて入れ替えている小さなアートが春先のままだったことに気づいた。

シルバーの枠のポストカードサイズの額が3つあって、そこにカードを入れている。
中身は、ずっと愛用している点と線模様製作所の過去のカレンダーの図柄だ。
3枚を丸っと入れ替えることもあれば、ところ天方式で1枚だけ入れ替える時もある。

春先はグリーンやピンクが使われたカードを入れていた。
これをいまさらだけれど、夏バージョンに変えてみた。
それだけで空間がさわやかになった気がする。

同じところに長く暮らしていると、いろいろなものが見慣れてしまって、
退屈してしまう。
以前はせっせといろいろなものを飾っていたのに、ずいぶん面倒くさがりになっている。
きれいに家を整えて、飾る楽しみも味わっている人が周りにはたくさんいて、
素敵なお手本もたーくさんあるというのにな。

たった3枚カードを入れ替えただけで、少しホッとした。

入れ替えてしばらくしても、夫はそれに気づいていないようだ。
自分のデスクのすぐ近くに飾ってあるのだけれど。

ある夜、「これ、気づいてた?」と聞いてみた。
「あっ!変わってる? 全然気づかなかった」

もぉー--っと思う気持ちは20%くらいで、実はちょっとホッとしたりもした。
なぜかと言えば、いつだって、自分でアレンジしたものや、飾ったものを
「あのさ……」と得意げに報告するのが好きなのだ。
「ねえねえ……」と自分から言わないと気づいてもらえることなどない環境で育っていたからという気もする。
さらに言うと、言われてやるのは大嫌い。

今はあまり気合を入れすぎず、気づいた時にまたカードを入れ替えよう。
飾る楽しみもゆるいのが今の私にはちょうどいい。

アンドレがくれた恋日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。 アンドレといっても少女漫画ではない。まさかのプロレス、まさかの初恋ネタ。ゴム段、学童、アントニオ猪木、懐かしワード満載です。...