日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
何年後に〇〇をする、〇〇になる。こう宣言することは明日への一歩。
そうすることによる成功体験をたくさん目や耳にしてきた。
それこそ、インタビュー取材は、そういう話の宝庫なのだ。
「この先、どんなプランなの?」なんて、何の気なしに友人に訊ねていたことが、
「実はあの時言ったことで、倍速で叶った」と言われたりしたこともある。
では自分はどうか? と胸に手を当ててみると、余計な自意識が働いて
口に出すこともなければ、やがて未来をあまり考えないようになっていた。
口に出す=大した野望でなくちゃと自分でハードルを上げてしまっているのだろう。
でも、私には結構「やめない」という力があることにも最近気づいている。
誰のためとか自分のためとかあまり決め込まずに、
でも、簡単に辞めるということが出来ないタイプできた。
ちょうど先日、学生時代からの友人に、そんなことを指摘されたりもした。
「やめない」は「捨てるのが苦手」に少し似ているかもしれない。
「やめない」というのは「続ける」よりも逃げ道を作っているようで一見意志が弱いことのようだが、
「簡単にはやめない。やめたくない。やめるくらいならやりたくない」
そういう3段活用みたいな傾向が私にはある。
お稽古ごと、アルバイト、部活、初恋、仕事、友人知人関係、好きなアーティスト、独身もなかなかやめなかった(笑)。
そうやって気づくと、5年、10年、15年もののことが増えていることに気づく。
やめない力と名付けるか、熟成力なんていうのもいいかもしれない。
熟成力を身に着けることは、未来を夢見ることと同じくらい価値と可能性がある。
もうしばらくはこのスタンスでいこう。