日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
沖縄初日、コザの少しディープな町を歩いた話が前回。
そして、この沖縄の旅、最終日は早めのフライトを予約していた。

とっても短い時間だけど、わがままを言って沖縄在住の整理収納アドバイザーのさくちゃんこと佐久川光江さんとブランチをご一緒いただくことをお願いしていた。
しっかり、ちゃっかりホテルまで迎えに来ていただいて、とってもお久しぶりの再会。
前夜は社会人1~3年目の頃、旅行会社でご一緒していた友人と、さらにお久しぶりの再会を果たしていたので、今回の沖縄は「懐かしい人にも会える旅」だった。
今日もいい天気。空港に近い範囲を車で少しドライブ。
瀬長島は、地元の方に人気のドライブスポット。那覇空港がほど近く、瀬長ビーチの辺りからは飛行機の離発着を見ることもできる。
朝だったので人気もなく、ゆっくりのんびりした心地よい景色が広がっていた。
私は海のそばで育った人間ではないので、実を言うと海への憧れや郷愁はあまりない。
でも歌や映画やドラマなどを通じて、海に魅せられる人がいることを知っている。
こんなに近くに海があったら、それは「海のない暮らしなんて考えられない」という思考になるよなと思う。
なんか屁理屈みたいなことを頭の片隅で思いながら、ほんの少しだけ静かに海を見て、息を吸った。
瀬長島、名前は聞いたことがあったけれど、行ったことがない場所だったから嬉しい……。
続いて車で向かったのは波の上ビーチ。
那覇市の西海岸沿いに1.9㎞つづく那覇ビーチリゾートにあり、こちらもまた地元の方のレジャースポットとしてお馴染みの場所だ。
波の上ビーチ、名前はよく聞いていたけれど、行ったことはなかったから嬉しい……。
少しビーチに下りて、透明な海水を見ながら少しだけ砂浜を歩いた。
そういえば、沖縄の方の年越しそばは、沖縄そばなのだそうだ。当たり前? そうか、当たり前だよな……などと思いつつ、聞かなければ知らないことって結構あるよね。
さて、そしてさくちゃんがブランチに選んでくれたのは、オーナーがお知り合いという「ジョージレストラン」。
那覇市辻にあるタコスが美味しい老舗レストランだ。
その名は知っていたが、利用するのは初めてだ。タコス、嬉しい~!!
「ジョージレストラン」は1954年創業。アメリカ統治下にあった時代に営業を許可された「Aサインレストラン」はじまりの店だそう。
店内に入ると、気取らずに気取れる店だとすぐにわかる。
気取らずに気取れるとは、つまり構えなくていいけど、居心地のいいカッコ良さということ。理由は赤白のチェック柄のテーブルクロスのせいだ。
店内にはお店の歴史がわかる資料もディスプレイされている。
1984年にこのお店を引き継いだのが、先代のご子息の宮城健さん。
さくちゃんともとっても親しくて、「この前の〇〇はさー」「あの時の〇〇だからよー」みたいな沖縄のあったかいイントネーションで、話に花が咲いていた。
私は前述のとおり、社会人になりたての頃、沖縄の方と毎日のように電話でやりとりをしていたので、この沖縄ことばやイントネーションが大好き!
ニコニコとそのやりとりを聞いていた。
でもニコニコの最大の理由は、目の前に運ばれてきたお料理のせい。
タコスとコーラ。もう間違いない組み合わせだ。
タコスは食べやすいサイズ。トルティーヤがおいしくて、パクパクパクと止まらない。
マッシュルームスープは、優しくてあっかーい味。あったかーい味で伝わるはず。温度じゃなくて味の話。あったかーい味。パンと一緒に。
食いしん坊の私を見て、チリビーンズも出していただいた。
ブランチには重いんじゃない? とか思うでしょ。でもね、この2泊3日を振り返りながら、そしてさくちゃんが東京に通っていた頃の思い出話もしながら、パクパクパクといただいて、楽しいブランチが心もお腹も満たしてくれちゃうのさ。
オーナーの宮城健さんにポーズをとってもらい、さくちゃんとのツーショットも撮ってもらった。
ごちそうさまでした!!
お店からは、2011年に開通した海底トンネル「うみそらトンネル」を通って那覇空港へ。
さくちゃんにお世話になりっぱなしの半日だった。
初めて社会人として仕事をした頃、たまたま沖縄担当になった。
沖縄ブームの只中で、旅行者数はうなぎのぼり、とにかく忙しくて毎日のように終電で帰る日々だった。
でも、若くてやる気にも満ちていたあの頃、沖縄とのつながりが出来たことの喜びを感じる日々で、それをきっかけに訪れる機会が何度もあった。
友人と、家族と、ライブで、リゾートで、添乗で、何度も。
一人で来たのはもしかして初めてだったかな? それが2024年12月の沖縄でおきたこと。

(おわり)
沖縄旅のはじまりの記事はこちらから
