日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
人生初の「SUMMER SONIC 2025」通称サマソニ参戦。
軽い熱中症で救護スペースにお世話になるも、一つ目の目的であるスタジアムでのライブはしっかり楽しんだのが前回。

時刻は14時を回っていた。いろいろあったマリンスタジアムをひとまず後にして、
幕張メッセに向かうことにした。
マリンスタジアムと幕張メッセは目と鼻の先。とはいえ、暑くて、倒れて、興奮して、喉渇いて、お腹もすいているとなると、思考能力は低下気味だった。
いつもは飲まない甘い炭酸ドリンクをグビグビグビと飲んで、スタジアムの外に出る。
マリンスタジアムと幕張メッセを結ぶシャトルバスは約1時間待ちだという。もちろん乗るわけもないのだが、その状況を知るためにやや遠回りをしてしまった。
何せサマソニ初参戦。勝手がわからない。
とにかく幕張メッセ内に入れば、日光からは逃げられる。都市型フェスのメリットを享受するのだ!
そうしてたどり着いた幕張メッセホール1~8
ちょうど中央あたりのホール4、5がフードエリアだった。SUMMER SONICのフードのことを「ソニ飯」というそうだ。
何を食べるかは、夫のセレクトに任せることにした。
夫はアジアンフードや辛いものは苦手だから、いろいろ消去法で「肉系のソニ飯」に決めたらしい。
行列しているところもあれば、比較的スムーズに購入できそうな店もあった。
サマソニ内はオール電子決済。お会計で手間取らないのは、こうしたフェスものには追い風だろう。
さて、ここで困ったことが起こった。
それは食べるためのスペース、座れるテーブル&椅子が完全に埋まっていて隙がないということ。
初参戦の私たちは、ソニ飯攻略法にまでは思いが至っていなかったのだ。
大渋滞のベンチの周りをぐるぐるぐるぐる回った。
こんな時、「ここいいですか?」と言えない夫。
そして意外にも!? こんな時、「あ、ここ空いてるよ、すみませーん、そこ座ります!」みたいなことが言えない私。
だから大渋滞のベンチの周りをぐるぐるぐるぐる。
お互い初めての場、初めての真夏の大冒険だからイライラしたり、喧嘩するのはやめようと、事前に約束していた。約束というか、私がそうお願いしたという方が正しいか。
しかし、ステーキ丼を手にしながらなかなか食べる場所が見つからなかいことに、私がちょっとブースカものいいを言ったこの瞬間だけは、ちょっと夫がイラっと声を荒げた。
さて、結局私たちはどうしたか。
ついに座る場所は手に入らず、仕方がない、地べたに座ろう作戦に切り替えた。
実際、メッセの床にべったり座って食事を取っている人もかなりいたのだ。
地べたに座る場所を確保したところで、私は
「さっきあんな情けないことになったのにも関わらず、ビール1杯だけ半分ずつ飲まない?」と提案した。
同意を得て、ブースに買いに行き、時刻は15時を過ぎていた。
ようやくお昼ご飯だ。
夫は牛ステーキ丼、私は馬ステーキ丼にした。
先ほどの甘め炭酸ほぼ一気飲みと、ビールを飲んだせい、何よりやっぱり外で熱中症のようになったことも影響してなのか、この私がペロリとは食べきれず、夫にちょっと手伝ってもらうことに。
それでもなんでもちゃんとフェス飯を堪能できてる。ヤッター。
ちなみに、生ビールを購入する時、ブースで接客する中の方に聞いてみた。
「サン生、売れてますか?」と私。
「うーん、ボチボチですね」と店員さん。
たしかに、フードエリアは人・人・人でごった返してはいるけれど、悪酔いしている感じの人に出くわさずにいた。
お酒は売れそうで、こう暑いとかえって売りづらいのかもしれない。
お腹を満たした後は、ホールを移動する。
次の場所では、どんな風に時間と音楽を楽しもうかな。
(つづく)