誰かと一緒に観劇すると、共感が何倍にも膨らんだり、違った目線がプラスされます。
作品をフィーチャーしながら、ゲストと共にさまざまな目線でエンタメを楽しくご紹介します。
今回ご紹介する作品は、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。
2022年7月に開幕し、ロングラン公演中の話題作です。
ご一緒したのは、mawaru暮らしの丸マイさんです。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、あの世界で大ヒットした「ハリー・ポッター」シリーズのJ.K.ローリングによるオリジナルストーリー。シリーズ最終話の「ハリー・ポッターと死の秘宝」の19年後を描いた物語で、2016年にロンドンで上演された作品の日本版です。主役のハリー・ポッターは藤原竜也さん、石丸幹二さん、向井理さんによるトリプルキャストで上演されることも話題となり、赤阪ACTシアターはこの作品のロングラン公演のために改修が施されました。
※以下、作品のネタバレを大いに含みます。
とにかく仕掛けがすごい
隣で興奮が伝わってきました
丸 すごかった!! 観れてよかった。
栗原 原作を知らなくても映画を見てなくても楽しめるという前評判を聞いていたので、安心しつつも、私でも楽しめるかなと実はドキドキしていましたけど、すばらしかった!
丸 私は舞台を観るのは、3年ぶりでしたけど、いやぁー、興奮しました。
栗原 丸さんの興奮、伝わってきましたよ。仕掛けというかイリュージョンがあって、本当に飽きることのない3時間40分。向井ハリーは、丸さんのリクエストでしたけど、とても似合っていましたね。
丸 向井くんももちろん良かったし、とにかく仕掛けがすごい。少しのズレがあってもいけないから、相当お稽古を重ねてますよね。アンサンブルの人たちの小道具を使った振りとか、火が出るシーンもすごいし、舞台が廻る(盆)なかでのあの動きだって、ちょっとズレたら合わなくなっちゃうし、こんな仕掛け普通の舞台にはないんじゃないですか?
栗原 階段が分かれたり、回転したりする演出は、ミュージカルなどでは観たことあるかな『ロミオとジュリエット』とか『ウエストサイドストーリー』とかね。
フライングは長年『ピーターパン』を上演しているホリプロさんだから、さすがな感じだし、でも驚きの仕掛けは本当にたくさんありました。視覚的なこともそうだし、振動もすごかったですよね。
栗原 キャストで気になった人はいましたか?
丸 皆さんすごいです。もちろん向井くんはカッコ良かったし、ロン役のエハラ(マサヒロ)さんとか、マクゴナガル校長役の高橋ひとみさんも、すごくいい声でぴったりでした。栗原 声の出演で吉田鋼太郎さんもかなりたくさん登場しましたね。ハーマイオニー役の中別府葵さんも似合ってました。あとはハリーの息子、アルバスやドラコの息子スコーピウスの活躍も。
(ここでパンフレットを見ながら、この日の配役をチェック。アルバス役は福山康平さん、スコーピウス役は門田宗大さんでした)
丸 あんなにたくさんの台詞を覚えるの、本当にすごい。アルバスやスコーピウスとか子ども役を演じる役者さんは背格好も揃ってましたね。
子どもにも見せてあげたくなる
ストーリーの良さ
栗原 私は本当に予習せずに観に来てしまいましたけど、これ、原作や映画のファンの方ならなおのこと楽しめるでしょうね。ストーリーは問題なく理解できたけど、呪文? カタカナがなかなか入ってこない。早口なのもあるけど。
丸 私もそんなに詳しいわけではないけど、ストーリーがすごく良くて、最後、感動しちゃいました。
栗原 うん、ジーンときました。これは友情を描いていて……。
丸 家族愛も描いていて。
栗原 恨みとか因縁みたいなものも超えて。
丸 大人も子どもも楽しめる作品ですね、文句なく。 思春期真っ只中の子供がいるので、親子の距離感を難しく感じることもあって、 まさに、今回のハリーやアルバス親子の関係性はひしひしと伝わりました。 子供と見たいなぁ。
栗原 ぜひぜひぜひ。
丸 チケットは安くはないけど、それだけの価値がありますよね。うん、見せてあげたいし、私自身ももう一回観たい。
栗原 もう開幕してから何度も何度も観ているファンの方もいるでしょうね。最高で何回ぐらい観ている人がいるだろう。
丸 絶対いますよ、ツワモノが。
栗原 お子さんも結構観に来てましたね。後ろで笑っている声が聞こえました。エハラさんのシーンにウケてましたね。ああ、こういうところでウケるんだなぁと新鮮でした。
丸 前の方にも結構いました。これは見せたくなりますもん。
栗原 劇場内はもちろん、周辺もハリー・ポッター一色で、まるごと雰囲気を楽しめていいですね。
丸 ハリー・ポッターカフェも行ってみたかったけど、要予約なんですね。
(スーベニアショップも赤阪Bizタワー周辺にありますが、ここも予約制です)
栗原 もうちょっと事前情報を調べておくべきでした……ゴメンナサイ。それより何より、ハリポタ(映画)観なさいよ!って感じですが(汗)。
でも、丸さんが観たいと言ってくれたので、機会を作ることが出来ました。いやぁー、良かった。キャストの組み合わせによってもまた雰囲気違ったりするでしょうね。
丸 (藤原)竜也さんの出演はもう終わってしまったけど、こうなると石丸幹二さんのハリー・ポッターも気になりますね。
栗原 2023年の5月まで上演はすでに決定していますから、これはリピートしたくなりますよ。
丸 私、舞台を観たのは、2019年に誘っていただいて観たミュージカル以来でした。ミュージカルより、こういう舞台のほうが私には合うかも。
栗原 実は観劇会でご覧いただいたのがちょうど2019年、3年前の今日だったみたいです。
丸 これからは1年に1本くらいは観ようかな。自分へのご褒美に。
栗原 1年に1本と言わず、ぜひまた劇場にご一緒しましょう。今日はありがとうございました。
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
2022年7月8日(金)~上演中
赤阪ACTシアター
オリジナルストーリー/J.K.ローリング
脚本・オリジナルストーリー/ジャック・ソーン
演出・オリジナルストーリー/ジョン・ティファニー
翻訳/小田島恒志、小田島則子
出演/向井理、中別府葵、エハラマサヒロ、宮尾俊太郎、白羽ゆり、福山康平、門田宗大、美山加恋、橋本菜摘、岩田華怜、木場允視、福井貴一、高橋ひとみほか