自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。
今月は私たちのお庭を荒らす宿敵のお話を書こうと思っていましたが、裏庭で輝くモミの木のイルミネーションを見て、これについて書くのは今しかない、ということで、クリスマスらしい話題をお届けします。
庭造りの最初に決めていたことのひとつが、リアルクリスマスツリーを植えることでした。シンプルに夢がありませんか? 庭にクリスマスツリーが植えてあるのは。
我が家の北側には、メインのお庭に比べると、10分の1ぐらいの広さの裏庭があります。ここにはモミの木を植えて、小さな畑を作っています。
北側は朝日と夕日しか入らずちょっと日照不足気味ですが、玄関や駐車場は北側についているので、生活していると毎日目に入る場所。広くありませんが重要です。
置ける量も質も限られているので、1本で一年中元気な常緑樹がいいなと考えていましたので、モミの木にはうってつけの場所でした。
植えた当初はそれだけで満足していましたが、夫が「せっかくモミの木あるなら、ちゃんとクリスマスツリーにしないとね」ということで、次の冬から、イルミネーションを始めました。
とはいえ夫はこれも素人ですので、イルミネーションライトの種類含めて2、3度迷走して今の形になっています(笑)。
最初はソーラーパネル方式を巻いてたのですが、明るさが微妙なうえに22時ごろには真っ暗。しかもソーラーパネル方式の限界か、あまりコードが長いものが売っていないので、全体に巻き付けられず中途半端にもなっていました。
電気の力は偉大ということを実感して、2年目からは屋外コンセントから給電できるものにすると見違えました。まず冬のライティングの基本形が出来上がりました。
モミの木にライティングすると、本当にクリスマスツリーのようで子供たちも喜んでいました。近所でモミの木を植えているのは我が家だけですので。
そうなると夫も喜んで、さらにパワーアップすべく、Amazonで巨大なベルの形や星の形のイルミネーションライトを買ってみたり、カラフルな電球を巻き付けようとしたり試行錯誤。
しかし、派手にすると、木が大きいせいか、品がなくなってしまった上に、ちょうどモミの木の先端が息子の部屋の窓の近くまで迫ってきていて、カラフル過ぎると、部屋の窓に反射して寝づらいと、家庭内クレームも貰いました。
ということで、それらはどれも1シーズンですぐにお役御免。
今はシンプルで可愛らしいライトを全体に覆わせていますが、それだけでもモミの木が大きいので存在感十分です。
夫曰く「小さい子が通ると必ず注目するし、離れたところからもよくわかる。これはもう我が家だけじゃなくて近所のシンボルツリーだから」と言って、冬になると高枝ばさみを使って器用にライティングしています。タクシーに「モミの木の家まで」で、通用するようにするのが夢らしい? です。
夢と思っていたことが庭をもったことで、少しずつ、
本当に少しずつ形となり叶っています。
焦らずに、どんな小さなことであってもやってみることって大切です。
日々、お庭から教えてもらうことがいっぱいです!
次回こそは我が家の庭を暗黒に陥れる宿敵との闘いについてお話しますね。
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