ドラマの中には暮らしや整理収納のヒントがあふれている。
あのテレビドラマのシーンから整理収納のプロが分析・解説する!?
ちょっとニッチなドラマレビュー。
小さなころからテレビドラマが大好きです。
妄想癖がある私は画面を見ながら自由自在に思いを巡らせていました。
整理収納アドバイザーになってからは
そのシーンや内容は「整理収納」とリンクしても楽しめるようになりました。
今回取り上げたドラマは桜井ユキさん主演の「しあわせは食べて寝て待て」です。
NHKドラマ10で4月1日から始まりました。
「ひつじのまなざし」を書き始めて3年以上経つのですが、私は食事シーンに興味が偏りがちなことに最近気が付きました(気づくのが遅すぎですが)
食べることは生きる事だと思っている私は今回もまんまと美味しい食事シーンのドラマにはまってしまいそうです。しかも「料理 飯島奈美」というテロップを見つけてしまい、ますます期待値が上がっております。ちなみに飯島奈美さんはフードスタイリストで、「かもめ食堂」「深夜食堂」「カルテット」「舞子さんちのまかないさん」「敵」などなど、題名を聞くだけで美味しそうな場面が思い浮かびませんか?
一生つきあわなければならない免疫系の病になったことからバリキャリの人生から週4のパートで働くことになった麦巻さとこ(桜井ユキ)。
収入が減り、今までのマンションに住めなくなったさとこは、将来の事も考え、家賃5万円で住めるところへ引っ越すことを決意する。
不動産屋との内見で行ったとある団地で出会った美山鈴(加賀まりこ)は、頭痛で困っていたさとこに「頭痛に効くから」と大根のスライスを渡す。 半信半疑で食べたさとこは不思議なことに頭痛が治り、それが縁で団地に引っ越すことになる。
鈴は薬膳に詳しい息子の羽白司(宮沢氷魚)と暮らしており、司は風邪気味のさとこに肉団子スープをご馳走したり、杏子のドライフルーツが乾燥した喉に効くからと勧めてくれたりする。
それは、さとこの薬膳への興味や団地への引っ越しのきっかけにもなっている。
二人に影響を受けたさとこが、新たな地でどんな人生を踏み出してゆくのか。
身体にやさしい薬膳も度々登場しそうだ。
キッチンツールの置き場所で料理担当がわかる
1話では鈴の家のキッチンが度々映ります。
大抵は司が料理をしているのですが、なかなか見ごたえがあります。
まずは様々なレトロなモノが目に入ります。お米がレバーを押してザザーっと出る米びつ、花柄のホーロー鍋はわさーっと生えた豆苗ともあいまってキッチンを華やかにしています。電子レンジもまあるい窓がかわいい。
アドバイザーとして気になるのはフライパンの位置です。 2つ壁に吊るされているのだけれど、とにかくその位置が高い! 完全に司しか届きそうもない位置です。つまり鈴さんは料理をしないのでしょう。 鈴さんは毎日体に良い薬膳料理をイケメンの息子(ここは次回以降変更箇所かも?)に作ってもらい90歳とは思えない若さと元気を維持しているのです。なんと羨ましい!
話は逸れましたが、この位置にもともとフックがついていたとは考えにくいので、司があとから使いやすいように取り付けたと考えてよいと思います。 1話しか見ていないけれど、司なら効率の良いキッチンツールの配置にもこだわりそうです。
なぜか最近のキッチンにはない
このキッチンには吊戸棚の下にオープンの棚がついていて、その位置がとても良い高さ。古い団地に多いのかもしれないけれど、たまたま私がサポートに行っている割と古いマンションも同じような棚がついています(しかもガラス扉付き)。 ちょうど目の高さくらいの位置で奥行きも浅く、使用頻度の高いカップや急須などを置くのにちょうどよい位置なのです。
新しいマンションの大抵の吊戸棚は天井から下についていて一番上まで使うことは少ないう
え、何かに乗らないと届きません。しかも、下に棚をつける場合はオプションになることが常で、私もリフォーム案件で、つけてもらったことがあります。
なぜ、この形態が今の住宅でなくなってしまったのか、残念なのは私だけでしょうか。
動線の良さとデザインは時としてうまく融合しないことはありますが。
キッチンの事に終始した今回のコラムですが、実はもう一つ押さえておきたい点があります。
実は舞台となる団地が東久留米の「滝山団地」(1968年入居開始)なのです。 この団地は
清野菜名さん主演の「日曜の夜ぐらいは…」小林聡美さん小泉今日子さん主演の「団地のふ
たり」などのロケ地になった団地でもあります。
過去の物語を思い出しながら、「団地ワールド」に浸るという見方もできそうですね。
そして「食」や団地の人々がさとこの未来を明るく照らしてくれますように。