映画の中にはさまざまな人生や日常がある。さまざまな人生や日常の中には、整理収納の考え方が息づいている。
劇場公開される映画を、時折、整理収納目線を交えて紹介するシネマレビュー。
5月16日(金)シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』での公開を皮切りに、現在、全国12都市で公開が決定している「東京予報_映画監督外山文治短編作品集」。
東京の「かたすみのひかり」をコンセプトに作られたタイプの異なる3作品『はるうらら』、『forget-me-not』、『名前、呼んで欲しい』の予告映像が解禁されている。
3作のタイトルに迫りながら私なりにやわらかめに作品をPRした記事はコチラ。

この作品、5月4日~6日、横浜で開催される「第3回横浜国際映画祭」の正式招待作品に選ばれ、5月5日(月・祝)には、世界最速となるワールドプレミア上映が予定されている。
チケットは早々に販売予定枚数を終了した。
そして、この横浜国際映画祭のスペシャルイベントとして4日(日・祝)には赤レンガパーク メインステージで、レッドカーペットイベントも予定されていて「東京予報」チームもキャスト6名と外山監督の登壇が決定している。
ちなみに、こちらのレッドカーペットイベント、オープニングパフォーマンスはあの振付師のトラヴィス・ペイン氏なんだって!
そして今年のアンバサダーは浅野忠信さん。豪華だなー。
ということで、華やかな場でのお披露目が決まっている本作品の予告編を見ていこう。
というか、短編作品集なのに一作ずつの予告があるというのも、なんとも贅沢だ。
ますば、星乃あんなさん、河村ここあさん主演の『はるうらら』
二人の顔のアップからはじまって「春(はる)と麗(うらら)はそっくりな女の子……」
こうナレーションが入る。
私の夫はこれを見て、「双子さん?」と言った。うん、そう言いたくなる感じ、わかるよー。
春を感じる軽やかなピアノの音と、まぶしすぎる登場人物たち。
でも中学生が10年ぶりに父親に会いに行く緊張感も伝わってくる。
「苦くて甘い、」って言ってる。「甘くて苦い」じゃないんだなぁ。
桜きれいだなぁとか。制服似合うなぁとか。
登場人物が若いからといって、若い人にだけ刺さる作品というわけではない。
実は大人がギュインっとさせられる予感がする。

つづいては、内海誠子さん、イトウハルヒさん、宇野愛海さん主演の『forget-me-not』
『はるうらら』とは全然違うテンションだ。呼び込みをしながら3人が会話する感じが「イマドキ」というか「フツウ」というか本音ベース?
そして映像にはカラフル&ポップなカットが差し込まれる。
単館系で上映されるフランス映画の予告みたい!? 音楽も軽快だしね。
「もしうちらが死んだら何人くらいの人が泣いてくれるんだろうね」
エリリンがぼそっとつぶやく。
これってなんとなーく考えたことある人、少なくないんじゃないかな。
誰かの葬儀に参列したりすると、思ったりするよね。
ちなみに私も考えたことがある気がする。で、いなかったらちょっとツライな……とか、グチグチ思った次の瞬間に、「でも、その時は自分ではわからないし!」とか謎に開き直っちゃったりね。
さて、この3人はどんな関係で、どんなことが起こるのか。
たぶん3本の予告の中で一番想像がつきにくいのではないだろうか。

ラストは、田中麗奈さん、遠藤雄弥さん主演の『名前、呼んでほしい』
100秒間、ベッドの上の二人。これはつまりピロートークってやつだ。
何やら東京の区の名前がいくつか出てくる。ここでは書かないから、映像を見て!
とか書こうと思ったけど、やっぱり出しちゃおう。
世田谷区、練馬区、杉並区、大田区(順番はあえてめちゃくちゃに)
なんで私が住んでる区は出ないのー? とか、異議ありー! とかはまあ、それとして。
二人はなんとも言えない距離感で会話を楽しんでる。
えーっ、この二人って……。
繰り返すけれど、この映画の予告映像は、100秒間ずっとベッドの上の二人の会話だけ。
予告だけど「うわぁー、映画だなぁー」と思う。

現代の東京の「かたすみのひかり」をコンセプトにした3作品。
東京に暮らす人も、東京で働く人も、東京に憧れる人も、東京が嫌いな人も、
その「かたすみのひかり」ってどんなものなのかを知りたくなる予告映像だ。
最後は、「東京予報」全体の予告映像を!
ナレーションの声が抜群。
作品についてもう少し知りたくなった方は、いますぐ公式サイトをチェック!
そして、たくさんの方にこの映画が届くように応援サポーター募集を続けてきたクラウドファンディングMOTION GALLERYは、締切まであと7日!
映画を確実に観たい方は、オンライン視聴権付きのプラン(3,000円)がおすすめ。
10,000円以上のプランには、
デジタル・フォトブック豪華DX版(1点/写真約100点ほか製作秘話やインタビューを収録) ほか、いろいろなリターンがついている。
金額のことを言うのもなんだけど、このインタビューを担当してるのでね、せっかくならたくさんの方に読んでいただきたいわけで……。ネタばれはできないけど、かなりボリュームあって、読み応えあるということは予告しちゃおうっと。
たくさんの方に作品が届きますように。
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