言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。
〈今回のとりなし対象は私〉
週末の朝、いつものようにテレビの電源を入れると画面が暗いまま映らない。
電波の受信エラーだと出た。
試しに録画再生モードにすると、録画番組は見ることができる。
13年選手のテレビの不具合ではないらしい。
昨晩は私たちが暮らすエリアもかなりの雨が降ったから、これはなにかトラブルに違いないと、念のため「故障かと思ったら」の対処を一通り試した後、地元のケーブルテレビ会社に問い合わせをした。
私が暮らす集合住宅は、ケーブルテレビが完備されていて、今はインターネットと固定電話回線もケーブルテレビを契約利用している。
朝からWi-Fiは不通で、電話もつながらなかった。
スマホだけは別契約のため、諸々の問い合わせはこちらからすることになった。
なぜかこういうトラブルは週末に起こりやすい。今日はめずらしく夫が休みでゆっくりできるはずなのだが、テレビが映らないのは私たちテレビの国の住人として大問題だ。
地元ケーブルテレビのサイトの問い合わせで、作業員立ち会いによる確認という項目があり、当日対応も選べるようになっていた。
昼食を食べ終えた頃、ケーブルテレビの作業員さんが到着した。
状況を説明し、家の中を確認した後、外の設備をチェックしてきますと言った後、まあまあな時間が経過した。
と、携帯電話が鳴り、テレビをつけてみてくださいと言われると、地上波がしっかり映った。
ホッとしているところに作業員さんが戻ってきて状況を説明してくれた。
どうやら建物自体の電気設備に恐らく雨の影響でトラブルがあるらしい。
テレビは仮で復旧し、見られるようにしてくれたが、根本的には電気設備が直らない限り、ネットも電話も復旧できないそうだ。
ここから作業員さんの素晴らしいとりなし隊長ぶりが発揮された。
コトの経緯は社内に報告し、契約先である管理会社に連絡を入れてもらうが、お客様から直接管理会社に連絡出来るようならそうしたほうが修理に至る処理が早く進む可能性があるという。
会社から会社だと大きい組織なので、時間がかかる恐れがあるというのだ。
その助言をありがたく聞きつつ、管理会社は週末ということもあり、すでに朝から無機質な音声データでたらい回しにされた上、ネットの会員サイトの問い合わせ欄から問い合わせるよう、無感情で案内されていたので、こんなアドバイスを求めてみた。
「私たちから管理会社に問い合わせますが、フォームに記入して一方的にたずねる形になりそうなので、いったりきたりになったり、またアレコレたらい回しにされないようにするには、どうしたらいいですかね?」
もう少しモゴモゴしながら要領を得ず聞いたのだが、作業員さんは私の懸念することを察してくれて、なにかメモできる紙はありますか?と言った。
すると、今さっき口頭で説明してくれた内容を、わかりやすくかなり丁寧にメモしてくれたのだ。
電話で直接伝えられるなら、この通りに読み、問い合わせフォームならこの内容をそのまま入力すればいいですよと。
なんと親切でわかりやすいことだろう。ついでに書き出しの1行目に、緊急とか至急みたいな文字を入れるといいということもアドバイスしてくれた。
気持ちのいい作業員さんにお礼をいって、引き続き管理会社のサイトに向き合う。
問い合わせのためのフォーム入力のためには別の登録が必要だという。
こんなに複雑で面倒なこと、そもそも出来ない人も多いと思う。あきらめさせる薬がパァーッと撒かれている気分になりながら、なんとかフォームにたどりついた。
アドバイス通り、緊急の文字を入れ、メモの通りに入力した。
いや、ホントに緊急なのよ。家で仕事するフリーライターにとってWi-Fi繋がらないのは致命的だもの。
送信完了すると無機質な画面に担当部署確認待ちの文字が表示され続けている。
週明けの対応に決まってんじゃん、バーカ!と言われている気になるが、先ほどの作業員さんの対応を思い出し、救われた気になれている。
いろいろ合理的になったって、AIがいろいろ代わって出来るようになったって、大きな企業のシステムでは足りないことを、人が、ソフトが補うんだよね。
さて、ネットの復旧まで、果たして何日かかるのかな。
いろいろ片付いたら、ケーブルテレビの会社宛にお礼のメールを書きたいなと思っている。