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身近にもある、え、そうなの?

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

五月に訪れた京都では、庭園をテーマにいくつかの城や寺を巡った。
京都で庭園を楽しむ①_二条城二の丸庭園
京都で庭園を楽しむ②_東福寺 光明院
京都で庭園を楽しむ③_東福寺 方丈
京都で庭園を楽しむ④_重森三玲庭園美術館

二条城は庭園以外に、二の丸御殿内にも入ってゆっくりと解説を読みながら見学をした。
普段、歴史がものすごく好きというわけでもないのだが、昔から旅先では張り切って
じっくり解説を読んだりするところがある。
まあ、ちょっと格好つけたいのだろうと思う。

床の鶯張りについて言及している箇所があって、それがとても印象に残っている。
「鶯張り」といえば、たしか高校生の頃の京都一泊旅行で訪れた知恩院で、それを知った。
床を踏むと鶯の鳴き声のような音がキコキコする。それは不審者が入ってきた時の合図、
今でいえば防犯装置のような役目をするべく作られているとあった。
実際、知恩院のホームページ内の案内を見ると、知恩院の七不思議のひとつとして鴬張りの廊下について解説があるようだ。

以来、鴬張りはそういうものとインプットされていた。
二条城二の丸御殿に戻ろう。
ここにもキュルキュルと音が鳴る床について解説があった。
「知ってるもんねー、鴬張りでしょ」と心の中で頷きながらその解説を読むとこうあった。

「鴬張りは意図したものではない。目かすがいと釘のこすれによって起こる現象」

あれ、そうなの?
諸説あるのかも?とも思ったが、わざわざ解説に書くくらいだから、誤解無きようにということなのかもしれない。

こういうことって結構、身の回りにもありそうだ。
間違って記憶していることもあれば、
何かと関連づけて、きっとそうだろうと思ってしまうこと。

ジャンルは大きく逸れるが、例えば私でいえば、
背が高く元気そうだからか? バスケットボールやバレーボールなどの球技をやっていたように思われることが多かった。
実際は、体験入部すらないほどの文化系だ。

昔はタバコを吸っていたように見えたりもしたようで、
いたずらでも吸ったことはないというと驚かれたりしたこともある。

何をどう関連づけたり、イメージしたりしていたかはわからないが、
まあ、そういうことはよくありそうだ。
会話のきっかけにするくらいならいいけれど、すっかり思い込むのは気をつけたい。

それにしても、10代の頃の知恩院の記憶がそんなに鮮明だったということは自分でも意外だ。よっぽどその体験が新鮮だったのだろうか。
郊外学習みたいなものだったから、張り切ってレポートを書いたのかもしれない。

そんな真面目な生徒だったの? と意外に思ったそこにアナタ、それ、思いこみですよ!!