言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなすことがたぶん得意な!? とりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。
今回のとりなし対象は……
<私>
※つまり私がとりなされたエピソードである。
ある取材を終え、駅から春休み中の姪に連絡をしてみた。
「今、〇〇にいるんだけど、最寄り駅まで行ったらお茶でも出来る?」
先日、誕生日だった姪には、幼い頃からモノより思い出をプレゼントすると決めていて、
映画や舞台に連れて行くことが多かった。
中学生になり、私より断然忙しい彼女とはなかなか予定が合わず実現せずに春休みが終わろうとしていたから、予告なしで連絡をとってみた。
しばらくすると返信が届いた。
「ごめん、今日この後予定があって、合宿で宿題終わってなくてちょっと難しいかも」
スポーツを頑張っている姪は、前日まで合宿だったと聞いていた。
だから今日くらいは家でのんびりしているのだろうと思って誘ってみたが、
翌日に始業式を控えて、そういう状況だったようだ。
「了解、宿題ガンバレ!」と返信し、またねとスタンプを送った。
彼女の家とは反対方面の自宅に向けて電車に乗り込んだところで、ふたたびメッセージが届く。
「私はいけないけど、〇〇(姉)はいけるけど」
彼女より3歳上の姉もスポーツを頑張る高校生だ。
あらそーなの? となり、2駅目で引き返し、お茶することになった。
末っ子の姪がとりなしてくれた結果だ。
そんな気が使えるんだなぁと思い、文句なく引き返すことが出来た。
ゆっくりとお茶を飲みながら、近況を聞いた。
部活のこと、学校のこと、好きな音楽やドラマ、最近カッコイイと思うのは誰? とか。
姪がすっかり大人っぽくなったことと、
私がいつまでもミーハーなことで、
会話はひたすらに弾む。
いや、実はそう思っていたのは私だけかもしれないけれど、まぁ、いいか。
とても感心する話があった。
今、一番仲良くしている友人がとても優秀な子で、
彼女の影響で自分も勉強を頑張れているということ。
成績も上がり、今、勉強も楽しいと思えているということ。
記憶の扉のどこを開けてもそんなマインドになった経験を思い出すことが出来ない私は、
その報告にうっすら、いや、だいぶ感動してしまった。
彼女のおかげだと言える姪の素直さにだ。
そして、「〇〇ちゃん(すぐ名前を聞き出す私)もあなたと仲良くしていることが嬉しいとか、楽しいって思ってくれているんだね、きっと」
と言葉にしてみた。
「うん、そうだね、たぶん」
そうなのかな? と疑うことはなく、
そうだったらいいな、と過小評価することもない、友だちへの信頼。
素敵だ。冷やかしたりせずに「それは大切にしなきゃだね」という叔母の言葉にも彼女は素直に頷いた。
なんかいろいろ私の感情をとりなしてくれる姉妹だ。
ちなみに、前回の記事の写真を撮ったのは彼女らの兄だ。
「姪っ子や甥っ子を大切に、そして今日のこの気持ちを大切にしなきゃだね」
と心の中で自分にメッセージを送りつつ、帰りの電車に乗り込んだ。