日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
ハウスキーピング協会が設立20周年を迎え、その記念のパーティーが都内某所で開催された。
当日はスタッフ含め150名近い人が一堂に会し、全国から整理収納アドバイザーが集った。
特定非営利活動法人ハウスキーピング協会は、整理収納アドバイザー資格を発行している団体だ。
協会の存在は知らずとも、「整理収納アドバイザー」は今やすっかり聞き馴染みのある肩書になっている。
私も資格を取得した当初は、
「せいりしゅうのう!? へぇ~、そういう資格があるんですね」と言われることが多かった。
それが今は、「エンタメ・整理収納ブレンダー」というオリジナルの肩書を見せただけでも
「わっ、整理収納、私、苦手なんですよぉ~」なんて言われることが圧倒的に多い。
ちなみに、「私、得意なんですよー」という人は殆どいない。
リアクションのない人が、得意な人なのかな?
いや、リアクションのない人は、そもそも他人に興味がないというパターンかも。
コミュニケーションに自信がない人は、まず、名刺交換したら相手の名前や肩書に興味持ってリアクションするところから始めてみよう。
話は逸れたが、そのパーティーで思い知らされたというか、すごい!と感じたことがあった。
そもそも整理収納アドバイザーとして活動している方々は、熱量の塊……みたいな方が多く、協会の代表理事もそれは、自分の暮らしや身の回りが整理出来ていることで、外に放出できる力が出せるのだろうというようなことを言われていた。
確かに……。そして、このWebマガジン「エンタラクティブライフ」でも、連載をしてくださっているアドバイザーが何名もいることでおわかりかと思うが、整理収納(おしごと)以外のことにも興味を持ち、スキルを持っている人がたくさんいる素敵な人が多い。
でも、パーティーの席で私がすごいと思ったのは、この光景だった(冒頭の写真参照)。
登壇者の話を聞く時、正面のスクリーンに資料や映像が映し出される時、
スッと前の方にいる方々がしゃがんだのだ。
まずはその配慮が素晴らしい。
でも何が素晴らしいってしゃがめる体力。
もっというと股関節の柔らかさ? 足首の柔らかさかも!?
それなりに長い時間、その態勢で聞いていたアドバイザーの皆さんを私は、チラチラ見ていた。いや、話もちゃんと聞いていたけどね。
モジモジする感じの方は目に入らなかったし、皆さん、パーティーだからおしゃれをしてきているのにも関わらず、なのだ。
小さい頃から大きくて、小さい頃からどんくさかった私は、しゃがむのが下手だった。
近年は自分の体の重さもあり、ますますしゃがめなくなっている。
現場仕事も多い整理収納アドバイザーの方々は、床にしゃがんで作業を行うことも多いし、そもそも家事をスイスイこなす方が多い(イメージ)。
仕事はテキパキだし、もちろん片付けが早い。
それを証明する「しゃがみ力」だ。
実はパーティーの席上で、参加者の皆さんに「整理収納アドバイザーって何の力に長けてると思いますか?〇〇力でお答えください」とインタビューしようと思っていた。
それどころではない盛り上がりだったので、結局誰にも聞けなかったのだけれど、
そして質問したら恐らく、「傾聴力」とか「ファシリテイト力」とかが圧倒的に多くの回答を集めると思うが、
答えは「しゃがみ力」だ。(異論反論受け付けます(笑))
しゃがめない編集&ライターで、整理収納アドバイザーの私は、
とっておきの「俯瞰力」で、会場の端にズンズン下がりながら、高い位置にカメラを掲げてその「しゃがみ力」の様子を抑えた。
改めまして、ハウスキーピング協会設立20周年おめでとうございます。