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奈良に行ったなら④_東大寺ミュージアムでよくぞよくぞ

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

人生初の「奈良」をエンタラクティブにお届けする短期集中連載。東大寺で大仏の脇を固めていた広目天と多聞天、その役割にうなずきまくりだったのが前回。

奈良に行ったなら③_広目と多聞日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。 短期集中連載_奈良に行ったなら③は、奈良の大仏を守る四天王のうち、広目天と多聞天に会った話。...

さあ、今度は東大寺ミュージアムへ行こう。
セット券(1,000円)を手に鏡池を横に見ながら少しいくと、そこがミュージアムだった。
ついさっき見て感動した大仏様の実物大の右手と左手のレプリカが入口脇に飾ってあった。
右手は「恐れなくてもよい」と相手を励ますサイン、
左手は手のひらを上に向けて、人びとの「願いをかなえる」ことを表していると解説がある。
「うわぁー、こんなに大きいんだぁ」となるかと思いきや、
たった今、実物を見て来たばかりなので、驚くほど感動がなかった。
レプリカを一生懸命作った方、ごめんなさい。

でもそれくらい大仏殿は開かれていて、リアルにその大らかさを見せてくれるという証だ。
金網越しとかじゃなかったから。

さて、ミュージアムに入ろう。
エントランスでは、聖武天皇が大仏さまに込めた思い、戦火からの復興など、東大寺の歴史を映像で紹介(リーフレット解説より)していた。
横長のビジョンに聖武天皇の周りを花びらが舞い、260万人が大仏建立に携わった歴史が音と映像で紹介される。3~5分程度だったろうか。
ちなみに、ナレーションは声優の小野大輔さん。
「このイケボはきっと声優さんだわ」と思い、しっかりクレジットまで確認した。

そうして、数々の国宝が展示されている展示室に足を踏み入れると、静寂な空気に包まれた。
ほとんどが8世紀のものだ。20~21世紀に生きる私たちが、8世紀に作られたものを観ていると考えるだけで、よくぞ、よくぞ……と思わずにはいられない。
よくぞ、よくぞ……と心の中でずっとつぶやいた。

さて、いよいよ、これは観ておくべし! と言われた、国宝 四天王立像の前へ。
これは、通常は戒壇院戒壇堂にあるものだが、戒壇院が保存修理と耐震化工事のために令和2年から約3年間配拝観出来ないため、この期間は東大寺ミュージアムで観られるようになっているのだという。
四天王は、左から広目天、増長天、持国天、多聞天と並んでいる。
大仏殿で観たそれとはまた違い、より強さを感じる。律するという感じがしっくりくるだろうか。
広目天と多聞天は眉間にシワが寄っているような、目を細めたお顔。
対して、増長天と持国天はカッと目を見開き、見逃すまい、取りこぼすまいと世の中を見ているようなお顔。
ここでもやっぱり対なのだよねと口にした。

私はすでに事前レクチャーから広目天にロックオンされていたので、しみじみと見た。表からも裏からも横からも。
そう見えるように展示されているのがすばらしい。

ここにいる四天王立像は、腰のくびれが美しかった。
首も太く、胸板も厚く、体幹もしっかりしているのにあの腰のくびれよ。

じっくりたっぷり堪能して、ミュージアムを出ると、そこにはスーベニアショップやカフェがある。
今日はもう、広目天デイだ。当然、ショップも見て、広目天のクリアファイルと、四天王の一筆箋を購入した。

クリアファイルは片面が全体像、片面がお顔のアップだ。これはいい。
用途は決まった。
締切前にウダウダしたときには、このお顔のアップをデスクの見えるところにセットしよう。
「あなたが今、やるべきことは?」
「まずは始めればいいのでは?」
冷静に、どこまでも冷静にそう言われる気がしそうだ。

聞かれていないが、タイプでいうと私は目の大きな人が好きなので、涼し気な目の広目天より増長天のほうがタイプだ。
こんなことを書くと、クリアファイルの広目天の眉間のシワが一段と深くなる気がする。

そうして東大寺ミュージアムを心ゆくまで満喫した私たちは、次にどこへ立ち寄るかをしばし相談した。
時間を逆算して決めて立ち寄ることにしたのは、二月堂。これがまた、大正解となった。
(つづく)

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