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ダブルヘッダーで思い知らされる

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

先日届いた、知り合いの演劇ライターさんからの年賀状に、年間200本観劇されたと記されていた。すごい数だ。だって一年は365日なわけで。
当然、一日に二本掛け持ちして観ている計算になる。
それだけの数を見て、取材をして、原稿を書いて。
すごい、いつ寝ているのだろう? 尊敬しかない。マチネとソワレ。よく舞台好きの人はマチソワなんて言ってる。
マチネ(昼公演)とソワレ(夜公演)のダブルヘッダーだ。
野球に例えなくてもいいのだけれど。
舞台関連の仕事をしている人なら、あるあるのことでもある。
仕事じゃなく、大好きな作品、大好きな人が出ている作品を、
昼夜連続で観るという人もいるだろう。
コロナ禍前は特に、東京に遠征して「今日はマチソワ!」とつぶやいている人もよくみかけた。私も過去にしたことが何度かある。
どうしてもその日しかチケットが取れなかったとか、
夜の観劇予定があったところに、昼公演のお誘いがあった時とか、
まあ、理由はいろいろだ。先日、年があけて初めての観劇が久しぶりのこのスケジュールだった。
どちらも気になっていた作品で、ギリギリまで悩みつつ、
むしろ出かける日はキュッとまとめられるしいいのではないかと思い、
昼夜で一本ずつ観ることになった。
作品の上演時間はどちらもさほど長くはなかった。
タイプの違う作品だったので、頭が混乱するとかそういうこともなかった。
しかし、どちらも初見の作品だったこともあり、夜公演の作品では正直集中力に欠けていたと思う。反省しながら、同時に自分が思った以上に一本に集中し、力を使っていることに気づいた。
情けないことに体力の低下にも気づいてしまった。
どうするか? を整理する。
今回の状況だったら、私の場合、ダブルヘッダーは極力避けたほうがいいということだろう。
その代わり、観劇を2本入れるのではなく、その他の仕事との二本立てならいいはずだ。
実際、昼間とある仕事を終えて、夜、観劇というのはよくある。まったくもって当たりまえのことしか言ってないし、
世の中の人はもっと忙しくて、掛け持ち当たり前、ダブルヘッダーどころか、
一日にたくさんのタスクをこなして、どんどん経済回している。でもそれは他人の話、別の人の働き方、暮らし方。
こうでなければいけないという誰かの常識にとらわれず、
今の自分のスタイルを大事にしなければ、パフォーマンスは落ちるというものだ。いや、パフォーマンスとかっこつけて書いてみたけれど、
要は体力とか集中力をつけましょうよ、という話か。