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麗しのアフタヌーンティーへその①

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

先月の連載tea and・・・のテーマはアフタヌーンティーだった。

女ごころとアフタヌーンティーイノチカが紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。第9回は、今、大人気のアフタヌーンティーについて。豆知識とともに、紅茶が飲みたくなるお話です。...

そういえば、4月に行ってきたのだ、私も。麗しのアフタヌーンティーに。
きっかけは、会社員時代の先輩からの3年ぶりのお誘いだった。
先輩たちとはほぼ年1回くらいのペースで会う仲だ。
初めて正社員として雇われた会社は、非常にクセが強いところだったのだが、
2人の先輩に出会えたことが私の心のよりどころだった。

そんな先輩2人は、ほとんど同じタイミングで寿退社された。
その後の私の心細さといったらなかった。本当に……。

でも、その後もクセ強の会社で数年間粘って働いた私は、転職後に久しぶりに先輩から「会おう、集まろう」と声をかけてもらい、以後、年1ペースで再会を楽しんできた。

そんなことを始めて何年の月日が過ぎていたのだろう。
誰もが会いたい人に会えなかった数年間、もちろんその集まりも頓挫していた。

今年に入り、いよいよ久しぶりに会おうよというお誘いをいただいた。
嬉しくて、「いつでもどこでもなんとでも!」と勢いこんで返信した私に届いたのは、
「ホテルでアフタヌーンティーはどうかな?」という提案だった。

ヌン活なんて言葉が生まれるくらい、少し前からアフタヌーンティーが流行っていることは知っていた。
流行りものには目を背けがちなあまのじゃくな私は、
このお誘いがなければ「ホテルでアフタヌーンティー」というプランに出向くことはなかったかもしれない。

「ようやく会えたね」
待ち合わせた新宿駅のホテルに向かうシャトルバスの停留場で、古い少女漫画のセリフみたいに言われて嬉しくなった。
そうしてアフタヌーンティーを楽しむためにホテルパークハイアット東京に降り立った。
エレベーターで41階に上がりながら私は思い出していた。
初めて「ここのトイレなら住める」と思ったのがここパークハイアット東京だったことを。
同じ歳の従妹の結婚式でこのホテルに来た時に、そう思ったのだ。
何年たってもその感想は変わらない。

おっと、アフタヌーンティーの話だった。
せっかくおしゃれをして行ったのだから、目も舌も鼻も存分に楽しんだアフタヌーンティーの話をしようじゃないか。
でも少し長くなりそうなのでつづきはまた。