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「日曜の夜ぐらいは…」に観る整理収納

ひつじのまなざし06
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ドラマの中には暮らしや整理収納のヒントがあふれている。
あのテレビドラマのシーンから整理収納のプロが分析・解説する!?
ちょっとニッチなドラマレビュー。

小さなころからテレビドラマが大好きです。
妄想癖がある私は画面を見ながら自由自在に思いを巡らせていました。
整理収納アドバイザーになってからは
そのシーンや内容は「整理収納」とリンクしても楽しめるようになりました。

今回私が取り上げるドラマは、清野菜名さん主演の「日曜の夜ぐらいは…」です。

あるラジオ番組のリスナー限定ツアーに参加して出会った3人の若い女の子。
そのツアー先で買った宝くじが当たったことをきっかけに、お互いに影響し合いながら人生を変えてゆく物語です。

3人の若いの女の子を演じるのは、今注目の女優さんばかりですし、脚本は私が大好きなドラマ「最後から2番目の恋」「泣くな、はらちゃん」「ひよっこ」などを書かれた岡田惠和さんの書下ろしです。
岡田さんの脚本には不器用だけれど誠実な登場人物が出てきて、毎回見終わった後にやさし
い気持ちになります。

まず物語の中心になる3人をご紹介します。
岸田サチ(清野菜名)…愛称お代理様。足の不自由な母と二人暮らし。朝から晩までファミレスの仕事をして家計を支えている。
野田翔子(岸井ゆきの)…愛称ケンタ。家族から勘当されながらも毎日の中に楽しみを探し続けるタクシー運転手。
樋口若葉(生見愛瑠)…愛称わぶちゃん。かつては裕福だったが、両親との縁が薄く、今は祖母と一緒にちくわぶ工場で働き田舎で暮らしている。

3人はそれぞれに事情を抱え、それに抗うすべもなく、息をひそめて暮らしてきました。
幸せになりたくても「なり方」もわからないし、期待して裏切られたときの悲しさを引き受ける覚悟もないから、ただ毎日生活のために働き、モヤモヤとままならない日々を送っていました。

そんなときにツアーでたまたま出会った3人。サチが買った宝くじがまさかの1等当選します。
「当たったら山分けしよう」という約束をサチが守ったことで再会します。
そして、3人の気持ちや行動に徐々に変化が起きてきます。

最初はそれぞれに1,000万円ずつ分けたので、各々の使い方(若葉は使わなかったけれど)で少しずつ減っていましたが、結局大金があるだけでは幸せになれないことに気づきます。
いろいろとあった末、宝くじの当選金3,000万円を元手に3人でカフェを開くことにお金を
使うことにします。3人は「一緒に幸せになる」ことに決めたのです。
そして、同じようにリスナー限定ツアーで出会い、生き辛さを感じていたみね(岡山雨音)やカフェクリエイターの賢太(川村壱馬)もその夢に加わって皆で新たな居場所を作っていきます。

新たに作るカフェのイメージはいわゆる都会の「おしゃれカフェ」とは少し違って、
・おしゃれ・アート系ではない
・カジュアルで敷居の低い店
・ちょっと疲れたときにほっとできる店
・贅沢な飲み物や高いアイスがある(自分へのごほうび)
・元乙女(年配者)も気軽に利用できる
・バリアフリー

つまりは自分たちや自分たちの大切な人の居心地が良いカフェです。

この「コンセプト決め」はまさにお片付けの現場でもとても大切な事です。
特に家族が集うリビングやダイニングなどのお片付けをするときにはこれと同じように
「自分や自分の大切な人たちが居心地よいってどんな空間だろう?」
と意見を出し合い、共通のイメージを持ってゴールを設定します。
ここがしっかりできていれば、半分は成功と言えます。

逆にこれができていないと、「見栄えはいいけれど使いにくい」とか
「家族の誰かにとっては居心地がよくない」という状況になったりします。
また、「おしゃれじゃない」「アート系じゃない」「カジュアル」という点も人それぞれの感覚で差があります。このあたりは「カフェクリエイター」の出番なのでしょう。
「カフェクリエイター」というお仕事は今回初めて知りましたが、今後きっとこのコンセプトに合った具体的な商品などを提示してくれて、すり合わせていく過程が見られるのかもしれません。
すごく楽しみですね!
想像するに、「カフェクリエイター」のお仕事は整理収納アドバイザーのお仕事と似ているのではないでしょうか?
アドバイザーもご家族の意見をまとめ、理想のお部屋のゴールを設定して、収納のご提案をしていきます。
そうとなればますます勝手に親近感をもって楽しみに展開を見守りたいと思います。

サチも翔子も若葉もみねも出会った頃はそれぞれの暮らしの中で目の前の「生活」を回すためにいろんなことを我慢したり、やり過ごしたりしていました。
ですが今は一緒に幸せになりたい仲間と出会い、カフェ作りという目的を持てたことで、今まで漫然と受け入れてしまっていたことに抗い、言いたいことを言い、やりたいことに踏み出せるようになりました。

人との出会いは人生を変えますね。私も今までたくさんの人との出会いに大いに影響を受け
てきました。
物語の中に「人生は信用できる人と出会うための長い道」というセリフがあります。
3人を見ていると自分を信じること、自分を信じてくれる人がいることがどんなに人生に光を与えてくれるのかが伝わってきます。
そして出会うためにはまず自分が会いに行かなくては。とも思うのです。
オープンするカフェは、そんな出会いの場になるのかな。なるといいな。

文・みのわ香波
ひつじPlanning主催 整理収納アドバイザー。
ドラマを観る時は「ながら観」はせず、できれば一人でじっくり派。
登場人物の観察からの妄想がルーティン。
ドラマは「暮らしを切り取ったもの」、整理収納は「暮らしそのもの」
「映画に観る整理収納」,「ドラマに観る整理収納」(ブログ専用ver)はブログ「ひまづくり日記」でゆるっと掲載中。
日曜の夜ぐらいは…
放送:ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 毎週日曜よる10時
出演:清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬、和久井映見、宮本信子