日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。
パンフレット編集を担当させていただいた舞台『アーモンド』が12日遅れて3月9日、三軒茶屋のシアタートラムで開幕した。
コロナ禍での公演は、特にたくさんのリスクと戦いながら、役者さんはもちろん、それぞれのプロが最善を尽くして舞台の幕を開けるのだ。
パンフレットは、初日に間に合わせて編集作業をするので、皆さんより一足早く仕事を終えているため、ブランクが少しある。
開演時間を待つ間、客席をキョロキョロする。不審なほどにキョロキョロしていると思う。
いつもそうなのだが、開演前にパンフレットを購入し読んでくださっている人を探して、見ているのだ。後ろからね。
あのページをじっくり見ているから、誰々さんのファンかな? とか、
あらすじを読んで、おおよその筋を頭に入れておきたい人かな? とか。
手にはしているけれどめくらずスマホを見ているひともいるな、とか。
字が細かいけど、老眼鏡かけて読んでくださってるな、とか。
とにかくパンフレットを手にしている人の横に行って、「あのですね、これはですね……」と解説したい衝動を抑えながら? 開演時間を待っているのだ。
上演時間125分の舞台『アーモンド』の初日公演が終了した。
整列退場に促され、出口へと向かう。
ロビーでキョロキョロする。不審にならない程度にキョロキョロしていると思う。
終演後にパンフレットを購入するために列に並んでくださっている人を見ているのだ。
これもまたすごく嬉しい。
だってね、舞台を観た→よかった・気になった→パンフレット欲しい という循環でしょ。
で、その先に、うんうんそうだった↔へぇーそうだったのか!↔あぁ、そうだよね↔あの人は誰? とか、そういう循環があることを想像すると、うれしくて心拍数があがる。
『アーモンド』の中に主人公ユンジェの同級生・ドラのセリフで心拍数があがってる状態のことをすごく素敵に表現する部分があるのだけど、まさにそんな感じ。
公演数が減ったことで、パンフレットを手にしていただけける機会も減ってしまう。
でも配信でご覧になる方にも通販で購入いただけたりもするのだ。
なんなら発送作業、私、やります!と言いたい。
上演期間中は、「心の中で手売り中」とタイトルして、パンフのおすすめどころを小さくつぶやいたりもしている。
舞台『アーモンド』は、3月13日(日)まで。
で、舞台のパンフレットっている?
整理収納アドバイザーなのにモノ増やすのをおすすめしてるの?
そういう声が私の耳に直接届くことは今のところないけれど、そう思っている人がいることも理解してる。
でも、あえて聞いちゃおう。
舞台のパンフレットっていらない? 本当に?
ご購入、誠にありがとうございます!!!